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行動が新しい可能性をひらく


― 一歩動くことで、昨日まで見えなかった未来が見えてくる ―

『未来は創られる ― 意図が現実を動かす“小さな実践”の物語 ―』 Vol.168


第七章 ― 未来を育てる小さな実践 ―

気になっていた場所へ、

思い切って出かけてみた。

すると、

そこで偶然知ったことが、

次の興味につながった。

何となく参加した集まりで、

思いがけず気の合う人と出会った。

一度だけ試してみたことが、

いつの間にか、

自分の新しい楽しみになっていた。

こんな経験は、

意外と身近にあるものです。

最初から、

その先に何があるのか分かっていたわけではありません。

ただ、

ほんの少し動いたことで、

それまで見えていなかったものが、

見えるようになった。

行動には、

そんな不思議なところがあります。

未来のすべてを見通せなくても、

一歩動けば、

その場所からしか見えない景色が現れるものです。



行動する前には見えないものがある

私たちは何かを始める時、

できれば先のことを知っておきたいと思います。

うまくいくのか。

意味があるのか。

続けられるのか。

失敗しないのか。

けれど、

考えているだけでは分からないこともあります。

実際にやってみて初めて、

思っていたより楽しい。

これは自分には合わない。

もう少し知りたい。

そんなことが分かってきます。

つまり行動とは、

答えが分かってからするものではなく、

答えを見つけるためにするものでもある

のです。



心の検索画面

自分:
もう少し先のことが分かってから、
動きたいんだけど。

心の声:
何を調べているの?

自分:
これを始めたら、
一年後どうなっているか。

心の声:
検索結果は出た?

自分:
出ないね。

心の声:
未来だからね。
まだ誰も口コミを書いてない。

自分:
星五つなら安心して始められるのに。

心の声:
未来にレビュー欄があったら、
みんなそこしか見なくなりそうだね。

自分:
じゃあ、どうすればいい?

心の声:
少し動いてみる。
すると、今までなかった情報が一つ増えるんだ。

自分:
情報?

心の声:
実際にやってみた自分の感覚。
それが加わると、
考えているだけでは見えなかった答えが、
少しずつ見えてくるんだよ。



小さな行動が次の選択肢をつれてくる

一つ行動すると、

そこで新しい情報を受け取ります。

新しい人に出会うこともあれば、

自分の意外な一面を知ることもあります。

そこから、

また別の選択肢が生まれます。

たとえば、

興味のあることを少し調べたことで、

行ってみたい場所が見つかる。

その場所へ行ったことで、

今度は学んでみたいことが生まれる。

その学びが、

思いもよらなかった仕事や人とのつながりへ、

続いていくこともあるでしょう。

最初の一歩だけを見れば、

ほんの小さな行動です。

けれど未来から振り返れば、

あの日、あれをやってみたことが始まりだった。

と思えることがあります。

人生には、

その時には意味が分からなくても、

あとになってつながる点があるものです。



心の次のページ

自分:
この選択が正しいかどうか、
やっぱり気になるな。

心の声:
本を読む時、
次のページに何が書いてあるか全部確認してからめくる?

自分:
それだと読書にならないね。

心の声:
人生だけ、
先に最終ページまで確認したくなるんだよね。

自分:
できれば結末は知っておきたい。

心の声:
それ、
かなり大きなネタバレだけどね。

自分:
確かに。

心の声:
今できるのは、
目の前の一ページをめくること。
そこに何があるかを知れば、
次にめくりたいページも変わってくる。

自分:
最初から全部決めなくてもいいんだね。

心の声:
うん。
行動するということは、
未来を一気に決めることじゃない。
次の可能性が見える場所まで、
自分を連れていくことなんだよ。



可能性は動いた先で見つかる

自分には何ができるのだろう。

そう考えることは大切です。

けれど、

考えるだけで見つかる可能性には、

限りがあります。

やってみる。

人に会う。

調べる。

場所を変える。

言葉にする。

そんな小さな行動によって、

自分の世界に、

今までなかった情報が入ってきます。

未来の可能性とは、

どこかに完成した形で待っているものではなく、

動くことで少しずつ見えてくるもの

なのかもしれません。



人生には、

最初から予定していたわけではないのに、

あとから振り返ると、

あの出来事が始まりだったと思えることがあります。

そんな偶然と行動の関係を、

興味深く読み解いているのが、

『運のいい人が幸運をつかむ前にやっていること
――セレンディピティの科学』
クリスチャン・ブッシュ 著

です。

幸運は、ただ待っていれば訪れるものではなく、

人と関わったり、

興味を持って動いたりすることで、

思いがけない可能性へつながっていくことがあります。

一つの行動が、

その時には想像もしなかった次の出来事につながっていく。

未来は、予定通りに進むことだけでつくられるわけではない。

そんなことに気づかせてくれる一冊です。



今日からできる小さな実践

今日は、

少し気になっているのに、

まだ動いていないことを、

一つ思い浮かべてみてください。

そして、

こう問いかけてみましょう。

答えを出すのではなく、

次の景色を見るためにできることは何だろう。

気になっていたことを一つ検索する。

行ってみたい場所を地図で見てみる。

誰かに一つ質問してみる。

必要なのは、

人生を変えるほど大きな行動ではありません。

今いる場所から、

ほんの少しだけ動いてみること。

その一歩が、

今はまだ見えていない選択肢につながっていきます。



まとめ ― 一歩先には今とは違う景色がある

行動する前に、

未来のすべてを知ることはできません。

けれど、

一歩動けば、

新しい情報や出会い、

そして新しい自分に出会うことがあります。

小さな行動が、

次の選択肢を生み、

その選択が、

また次の可能性をひらいていく。

未来は、

遠くに完成して待っているものではありません。

今の自分が動くたびに、

少しずつ見える範囲が広がっていくものなのです。



次回は、

チャンスをつかむ人がしている小さなこと

同じ出来事に出会っても、

そこから何かをつかむ人もいれば、

そのまま通り過ぎる人もいます。

その違いは、大きな才能ではなく、

目の前に現れた小さな変化に気づけるかどうかなのかもしれません。

チャンスはどこから生まれ、どうすれば自分の未来につなげられるのか。

一緒に考えていきましょう。



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