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続ける力は毎日の中で育つ


― 三日坊主を責めるより、続けられる形をつくる ―

『未来は創られる ― 意図が現実を動かす“小さな実践”の物語 ―』 Vol.163


第七章 ― 未来を育てる小さな実践 ―

新しいことを始めた日は、

今度こそ続けよう。

と気持ちが弾みます。

ところが数日後、

最初の勢いはどこかへ行き、

また続かなかった。

と自分を責めてしまう。

けれど、

続かなかった原因は、

意志の弱さだけではありません。

最初から、

毎日頑張らなければ続かない形を、

つくっていたのかもしれません。

続ける力とは、

毎日気合いを入れ直すことではなく、

気合いがなくてもできる形を育てていくこと。

習慣は、

そんなところから始まります。



続かないのは意志だけの問題ではない

何かを続けようとする時、

私たちは、

明日も頑張ろう。

と自分の意志を頼りにします。

けれど、

元気な日もあれば、

疲れている日もあります。

毎日同じ頑張りを求めれば、

続けることそのものが、

だんだん重くなってしまいます。

だから大切なのは、

頑張れる自分を前提にするのではなく、

頑張れない日でもできる形をつくっておくこと。

続ける力は、

続けやすい環境からも育っていきます。



心の毎日営業

自分:
昨日はできたのに、
今日はどうしてもやる気が出ないんだ。

心の声:
やる気さんにも、
定休日くらいあるでしょう。

自分:
えっ、年中無休じゃないの?
かなり頼りにしてたんだけど。

心の声:
むしろ営業時間が読めない。
来てほしい日に限って、
シャッターが閉まってたりする。

自分:
じゃあ、どうやって続けるの?

心の声:
やる気が来店するのを、
店の前で待たないことだね。

やる気がなくてもできるくらい、
今日の行動を小さくしておく。
続ける人は、
やる気より続けられる形を頼りにしているんだよ。



いつやるかを決めると続きやすくなる

時間があったらやろう。

だけでは、

習慣はなかなか育ちません。

そこで、

新しい行動を、

すでに毎日していることと結びつけてみます。

顔を洗ったあとに、

一分だけ体を動かす。

歯を磨いたあとに、

今日大切にしたいことを一つ思い浮かべる。

寝る前に、

本を一ページだけ開く。

習慣とは、

特別な時間をつくることだけではありません。

毎日の流れの中に、

新しい行動の居場所をつくることでもあるのです。



続けるためには戻れる場所をつくる

毎日続けていたことを、

一日休んでしまう。

すると、

もう駄目だ。

と思うことがあります。

けれど、

一日休むことと、

やめることは同じではありません。

大切なのは、

一度も途切れないことではなく、

途切れたあとに戻れること。

昨日できなかったなら、

今日は半分だけやってみる。

しばらく空いたなら、

一番小さな行動から始め直す。

続ける力とは、

止まらない力ではなく、

何度でも日常へ戻していく力でもあります。



三日坊主にも四日目はある

自分:
また三日で終わっちゃった。
やっぱり自分は続かない人なんだな。

心の声:
不思議だね。
カレンダーには四日目もあるのに。

自分:
えっ?
三日坊主になったら、もう失敗でしょう。

心の声:
誰が決めたの?
三日休んだら、四日目は出入り禁止って。

自分:
そんな決まりはないけど……。
なんとなく、もう駄目な気がして。

心の声:
三日続いたなら、
三日分はちゃんと残っているよ。
四日目にできなかったなら、
五日目からまた始めればいい。

自分:
それでも続けたことになるの?

心の声:
もちろん。
続けるって、
一度も止まらないことじゃない。
止まった自分に失格の判子を押さず、
また戻ってくることなんだ。

自分:
じゃあ、
三日坊主にも続きがあるんだね。

心の声:
あるよ。
四日目も、五日目も、その先もある。
習慣は、途切れたところで終わるんじゃない。
もう一度やろうと戻ったところから、
また育ち始めるんだよ。



小さな積み重ねは自分への信頼になる

昨日もできた。

今日も少しできた。

休んだけれど、

また始められた。

そんな経験は、

少しずつ心に残っていきます。

そして、

自分は、また戻ってこられる。

という感覚が育っていく。

それは、

結果とは別の、

自分への信頼です。

毎日の小さな行動によって、

未来だけでなく、

自分自身との関係も、

少しずつ変わっていくものです。



習慣について考える時、

思い出したい一冊があります。

毎日の行動は、

意志だけで続いているわけではありません。

その仕組みを知ることで、

習慣の見え方は変わります。

『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』 ジェームズ・クリアー 著

この本では、

大きな変化を一度に起こすのではなく、

小さな改善を積み重ねる力が、

具体的な方法とともに紹介されています。

続かなかった自分を責めるより、

どうすれば自然に続けられるだろう。

と毎日の仕組みを見直してみる。

習慣を根性ではなく、

育てていくものとして考え直すきっかけになる一冊です。




今日からできる小さな実践

今日は、

続けたいことを一つ思い浮かべ、

こう問いかけてみてください。

やる気がない日でも、これならできるという最小の形は何だろう。

運動なら、

一度だけ伸びをする。

読書なら、

一ページだけ読む。

片づけなら、

一つだけ元の場所へ戻す。

できたら、

そこで終わっても構いません。

大切なのは、

毎日たくさんやることではなく、

また始めやすい形を残しておくこと。

その小さな行動を、

何度も繰り返していくうちに、

少しずつ、

毎日の一部になっていきます。



まとめ ― 続ける力は戻るたびに育っていく

続ける力は、

毎日頑張り続ける力ではありません。

できるところまで小さくする。

休んだら、

また戻ってくる。

その繰り返しが、

習慣を育てていきます。

完璧に続けることより、

何度でも始め直せること。

その積み重ねが、

未来の自分を支える、

静かな自信になっていくものです。



次回は、

習慣が変わると人生の景色が変わる

毎日繰り返していることは、

あまりに当たり前で、自分では気づきにくいものです。

けれど、その何気ない習慣が、考え方や行動、

そして未来の自分を少しずつつくっています。

毎日の習慣が人生にどんな変化を生み出していくのか、

一緒に考えていきましょう。



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