歳を取るほど増える「筋肉」を見た
こんにちは、キャンディです。
週末、家族4人で、何年かぶりに小さな旅行をしました。
レンタカーを借りて、一日かけて小さな美術館などを巡る旅。
運転手は、家族でいちばん若い
20代の娘です。
カーナビを見ながら走っていたのですが、
慣れない土地。
「あっ、曲がり角ここだった!」
「あれ? 違う道入っちゃった!」
何度か華麗なるルート変更がありまして(笑)
そんな時、面白いことに気づきました。
同じ「道を間違えた」という出来事なのに、
家族それぞれの反応が、まったく違ったのです。
娘は、
「えっ、どうしよう!どうしよう!」
と、まずあたふたパニック。
若い!
すると助手席の夫は、
「ごめん、ごめん。お父さんがちゃんと言わなかったからだ」
と、なぜか自分を責め始めます。
生真面目な人なので、トラブルが起きると「自分にできたことはなかったか」をまず考えるタイプ。
そして後部座席の89歳のおばあちゃん。
「あら〜、やっちゃったねえ」
ほんわかくつろいでいます。
そして無事に元の道へ戻ると、
「よかった、よかった」
以上。
強い!
物事が順調に進んでいる時には、
案外、その人らしさは見えにくい。
でも予定外のことが起きた瞬間、
焦る人。
自分を責める人。
「まあ、なんとかなる」と笑う人。
普段は隠れているその人の考え方や、
心のクセのようなものが、ひょいっと顔を出すのですね。
そしてやはり今回、私がいちばん心に残ったのは89歳の母の姿でした。
この旅でも、膝が痛かったり、
たくさん歩けなかったり、
食べきれなかったり。
年齢を重ねれば、できなくなることは確かに増えています。
けれど一方で、
89年分、「まあ、こんなこともある」を経験してきた人には、
ちょっとしたことでは動じない素晴らしい筋肉が育っているのかもしれません。
娘、夫、
そしておばあちゃん。
三世代を並べて見ていたら、
年齢とともに少しずつ増えていくものが見えた気がしました。
それは、
「予定どおりじゃなくても、まあ何とかなるよ」と思える
「心の筋肉」。
私たちはどうしても老化するものばかりに目が向きがちだけれど、
年を取るほど、鍛えられていくものだってある。
89歳のおばあちゃんの
「あら、やっちゃったねえ」を聞きながら、
年を取るのも、案外悪くないな。
そんなことを思った、小さな旅でした。
