「いい上司」でいようとするな。リーダーはもっと独断でいい。
こんにちは、ジンです。
職場のミーティングで、なかなか結論が出ない。
「みんなはどう思う?」
「ほかに意見はない?」
「反対する人はいないかな?」
そうやって全員の意見を聞いているうちに、時間だけが過ぎていく。
そして最後は、
「じゃあ、今回はこれでいきましょうか」
なんとなく誰も反対しない案に落ち着く。
そんなミーティング、あなたの職場にもありませんか?
一見すると、みんなの意見を大切にしている。
民主的で、優しいリーダーにも見える。
でも、現場で25年間、
営業とマネジメントを経験してきた僕からすると、少し気になることがあります。
リーダーが「決めること」から逃げていないか。
今日は、そんな話をしたいと思います。
僕には、応援したいリーダーがいる
今、僕には一人、応援したいリーダーがいます。
彼は、僕より年下です。
そして、ちょっと不思議な関係でもあります。
もともとは、僕のほうが先に出世して店長になり、彼は副店長でした。
ところが10年という時間が流れ、今では立場が逆になりました。
彼が上司で、僕が部下です。
正直に言えば、こんな関係になるとは思っていませんでした。
でも、僕は彼のことを信頼しています。
なぜなら、とにかく人柄がいい。
部下の話をよく聞く。
人に対して優しい。
困っている人がいれば放っておけない。
だからこそ、僕は彼にもっと自信を持ってほしいと思っています。
最近の彼を見ていると、少し慎重になりすぎているように感じるからです。
過去に仕事でつまずいた経験もある。
立場が変わるような悔しい経験もしている。
だからなのか、
「これで大丈夫かな」
「みんなはどう思うかな」
と、少しブレーキを踏んでいるように見える。
僕は、そんな彼を見るたびに思います。
もっと独断で決めていいんだよ。
リーダーは「多数決係」じゃない
もちろん、部下の意見を聞くことは大切です。
僕だって、25年間の営業現場で、何度も部下の意見に助けられてきました。
現場にいる人間だからこそ見えることがあります。
だから、意見を聞くなと言いたいわけではありません。
むしろ、しっかり聞いたほうがいい。
ただし、
聞くことと、決めてもらうことは違います。
ここを間違えると、リーダーの仕事が
「みんなの意見をまとめること」
になってしまう。
「みんながそう言うから」
「反対する人がいなかったから」
「多数決で決まったから」
これで本当に責任を取れるでしょうか。
営業の世界は、そんなに待ってくれません。
競合店が新しい売り方を始める。
お客様のニーズが変わる。
市場が変わる。
昨日まで売れていた商品が、突然売れなくなる。
そんなとき、
「みんなの意見がまとまるまで待ちましょう」
では、遅いんです。
リーダーには、最後に決める仕事があります。
そして、その決断が間違っていたら、
「俺の判断が間違っていた」
と責任を引き受ける。
それもリーダーの仕事だと思っています。
「独断」と「わがまま」は違う
ここは、誤解してほしくありません。
僕が言う「独断」は、
「俺がリーダーなんだから黙って従え」
という意味ではありません。
それはただのわがままです。
本当の独断とは、
みんなの意見を聞いたうえで、自分が最後に責任を持って決めること。
だと思っています。
部下から反対意見が出てもいい。
「それは違うと思います」と言われてもいい。
むしろ、そういう意見を言えるチームのほうが健全です。
そのうえで、
「いろんな意見を聞いた。ありがとう。でも、今回は俺はこの方向でいく」
と言える。
そして、結果が悪かったときには、
「みんなが言ったから」
ではなく、
「俺が決めたことだから」
と引き受ける。
そんなリーダーなら、僕はついていきたいと思います。
部下が見ているのは「正解」だけじゃない
リーダーになると、正しい答えを出そうとします。
失敗しないように考える。
全員から嫌われないようにする。
反対意見が出ないように調整する。
でも、現場の部下が見ているのは、答えだけではありません。
その人が、どんな覚悟で決めたのか。
そこを見ています。
たとえ判断を間違えても、
「俺はこの方向でいく」
と言い切ったリーダーなら、部下は動けます。
逆に、正しいことを言っていても、
「どうしようかな…」
「みんながいいなら…」
と迷い続けるリーダーには、現場も迷います。
リーダーが迷えば、チームも迷う。
これは、営業現場でも同じです。
お客様を前にして、販売員が自信なさそうに商品を勧めていたら、
売れるものも売れません。
リーダーだって同じです。
自分が信じていない方針を、部下が信じられるはずがない。
だから、僕は彼に伝えたい
これは、僕自身への戒めでもあります。
僕も店長時代、完璧なリーダーではありませんでした。
部下の意見を聞きすぎたこともある。
良かれと思って調整しすぎたこともある。
そして、決断を迷ったこともあります。
だからこそ、今の彼を見ていると、昔の自分を少し思い出します。
彼は優しい。
だから、もっと強くなってほしい。
強引になれという意味ではありません。
自分の判断を信じる強さを持ってほしい。
僕は年下の彼の部下です。
立場で言えば、今は彼の指示を受ける側です。
でも、だからこそ言いたい。
あなたが本気で考えて決めたことなら、僕はついていく。
多少間違ってもいい。
途中で修正したっていい。
それでも、
「俺はこうする」
と腹をくくってほしい。
その背中を見せてほしい。
明日の会議で、ひとつだけ変えてみる
もし、あなたが今、
「みんなの意見を聞いているのに、なかなか決まらない」
と悩んでいるなら。
明日の会議で、一つだけ変えてみてください。
意見を聞いた最後に、
「ありがとう。では、今回は私が決めます」
と言ってみる。
それだけです。
全員に納得してもらわなくていい。
全員に好かれなくてもいい。
リーダーの仕事は、全員から「正解だった」と言ってもらうことではありません。
決めたことに責任を持ち、チームを前に進めることです。
そして、もし間違えたら、
「間違えた。やり直そう」
と言えばいい。
それでも、十分リーダーです。
いや、むしろ僕は、そんなリーダーのほうが信頼できます。
僕は今の彼を応援しています。
かつては僕が上司で、彼が部下だった。
今は、彼が上司で、僕が部下。
人生は、本当に面白いものです。
だからこそ、今度は僕が部下として彼の背中を押したい。
もっと自信を持っていい。
もっと自分で決めていい。
あなたの判断を、あなた自身が信じていい。
リーダーよ。
みんなの顔色を見て決めるのは、もう終わりにしよう。
意見は聞く。
でも、最後は自分で決める。
その決断の責任まで背負う。
それが、リーダーにしかできない仕事なのだから。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
ではまた、
次の記事でお会いしましょう。
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