BAR CROSSING
扉を開けると
ライトに照らされた煙が
夜の呼吸に溶ける
遠い街路の信号が
グラスの底に沈んで
琥珀に点滅する
昼間の傷跡残したまま
カウンターに身を寄せ
グラスを傾ける影
バーテンダーの指先は
漂う言葉の行き先を
静かに探している
窓の向こう
途切れない光の車線
横断歩道の模様が
薄く落ちていく
CROSSING
真夜中に置かれた交差点
指と視線を絡ませ
ステップを踏む
秒針の音に隠れ
行き場のないホールで踊ろう
やがて
グラスに沈めた言葉が
不意に浮かび上がる頃
白み始めた空の方向へ
影は送り出されていく

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