「言っちゃダメ!」とわかってても、また言ってしまう。振り出しに戻る親子関係
「言っちゃダメ!」とわかってても、
また言ってしまう。
振り出しに戻る親子関係
「学校は?」
「勉強は?」
「いつになったら学校に行くの?」
言ってはいけない、とわかっているのに…
勝手に出てしまう言葉。
本当は、言いたくない。
子どもを責めたいわけでもない。
ケンカしたいわけでもない。
だから、グッと飲み込む。
「今日は言わないでおこう」
「今日こそは、見守ろう」
そう、自分に言い聞かせる。
でも、言いたい言葉を
何度も飲み込んでいると、
それが本当に苦しい。
そして何日か経って…
子どもの機嫌がちょっと良かったり、
少しでも普通に会話できたりすると、
「今なら、ちょっと言っても大丈夫かな」
と、つい言ってしまう。。。
「そろそろ勉強したら?」
「学校のこと、どうするの?」
「いつになったら行くの?」
すると、
「うるさい!」
「ほっといて!」
そこから大ケンカ。
そして、また後悔する。
「あぁ…また言っちゃった」
「また振り出しに戻っちゃった…」
本当は、こんなことしたいんじゃない。
子どもとケンカなんてしたくない。
前みたいに、普通に話したい。
一緒に笑いたい。
仲良く、いい関係でいたい。
好きで、こんな家庭にしたわけじゃない。
私だって泣きたい。
どうしていいかわからない。
ただ、ただ、苦しい…
もし今、そんな状態なら。
この記事は、あなたのために書いています。
「言わないようにしよう」と思っているのに、なぜ言ってしまうの?
不登校になった子どもを前にすると、
親はどうしても
先のことを考えてしまいます。
「このままずっと学校に行かなかったら?」
「勉強が遅れたら?」
「進路はどうする?」
「このまま家から出なくなったら?」
「将来、ちゃんと自立できるのだろうか?」
頭では、
「今は見守ることが大事」
「子どもを信じなくては」
「本人のタイミングを待とう」
そう思っている。
だから、本当は言いたくなるけど
言わないように頑張る。
でも、心の中ではずっと不安。
子どもがスマホを見ている。
ゲームをしている。
昼まで寝ている。
勉強していない。
何もしていないように見える。
そのたびに、
「このままで本当に大丈夫なの?」
という気持ちが湧いてくる。
そして、ある日。。。
とうとう我慢できなくなって、
「勉強は?」
「これから、どうするの?」
と言ってしまう。
そしてケンカ。
私自身も、娘たちの
子育てがうまくいかなかった時期、
何度も何度も、
こんなことを繰り返していました。
何十回ではすまないほど
心をえぐるような言葉を
浴びせられたこともあります。
そのたびに、
「私だって、好きでこんなこと言われてるわけじゃない」
「こんな親子関係にしたかったわけじゃない」
そう心で泣き叫んでいました。
でも、子どもを責めたいわけじゃない。
子どもだって、好きで荒れているわけじゃない。
だから余計に、どうしていいかわからない。
親も子どもも苦しい。
そんな、なすすべもないような、状態でした。
本当は「学校に行って」と言いたいわけじゃなかった
今振り返ると、私は
「学校に行ってほしい」
だけだったわけではないんだと思います。
本当に欲しかったのは、
家の中に、もう一度笑顔が戻ること。
子どもと普通に話せること。
くだらないことで笑えること。
「おはよう」
「おやすみ」
「行ってらっしゃい」
そんな当たり前の会話ができること。
子どもの顔色を、ずっと
気にしなくてもいいこと。
朝起きて、
「今日はどうするのかな?」
と考えなくていいこと。
夜になって、
「今日もつらかった。
明日はどうなるんだろう」
と不安にならずに眠れること。
本当は、そんな毎日が
欲しかったんです。
でも、そう思えば思うほど、
「早く元の生活に戻ってほしい」
「早く動き出してほしい」
と焦ってしまう。
子どもが動かないと不安になる。
何かしている姿を見ると安心する。
何もしていないと、また不安になる。
そして、その不安を
何とかしたくて、
子どもに言ってしまう。
でも、子どもは思うようには動いてくれない。
それをみて、
どうしても我慢できず
またケンカになる。
そして、
「また言ってしまった……」
と自分を責める。
この繰り返し。
この負のループ…
本当に、
苦しいですよね。。。
私も「言わないようにしなきゃ」と頑張っていました
私も以前は、
「もっと我慢しなくては」
「子どもに余計なことを言わないようにしなきゃ」
と思っていました。
でも、言葉だけを我慢しても、
心の中にある不安は消えません。
表面では、
取り繕っていても
心の中では、
「でも、このままでいいの?」
「早く何とかしなきゃ」
「この子の将来、大丈夫なの?」
と思っている。
それでは、自分自身が
苦しくなってしまいます。
我慢して。
我慢して。
我慢して。
そして限界がきたとき、
「いつまでこうしてるの!」
と爆発する。
だから私は、
「どうしたら、言わないでいられるんだろう?」
だけではなく、
「なぜ私は、こんなに言わずにはいられないんだろう?」
と考えるようになりました。
あるときから、子どもへの意識が変わっていった
私が「無意識リニューアル」を始めてから、少しずつ変化が起きてきました。
一番大きかったのは、
子どもに向いていた意識が、少しずつ自分のほうに戻ってきたこと。
それまでの私は、
子どものことを
本当によく見ていました。
何時に起きた。
何を食べた。
何をしている。
何時までゲームをしている。
YouTubeを見ている。
勉強はしていない。
とにかく、子どものことが
気になって仕方なかった。
たとえば、深夜や早朝までYouTubeを見ていたら、
「こんな時間まで見て…」
「昼夜逆転したらどうする…?」
「明日はこんなので起きられるの?」
と、いろんなことを考えていました。
当然、ストレスもたまります。
イライラする。
心配する。
注意する。
そして、また言ってしまう。
でも、無意識リニューアルを始めてから、少しずつ、
「子どもが何をしているか」より、
「私はどう過ごしたいか」
に意識が向くようになっていきました。
すると、不思議なくらい、
子どものことが
気にならなくなっていったんです。
深夜や早朝までYouTubeを見ていても、
「まあ、いいんじゃない?」
と思える。
早朝までゲームをしていても、
「こんな時間までゲームして…」
と、いちいち気にならない。
「そんなに楽しいんだな」
と本音で思えるように変わった。
お風呂に入らない日があっても、
「どうして入らないの?」
と、注意したくならない。
「数日入らなくても生きていける!たくましい!」
とさえ、思えるように変わった。
子どもの行動そのものが
変わったわけではありません。
私のほうが、子どもの行動を見ても、
不安に振り回されなくなっていった。
そのときの私にとっては、
「学校にとりあえず行っているなら、今はそれでいいじゃない」
くらいの感覚になっていました。
もちろん、すべての家庭で
「学校に行っていればOK」
という意味ではありません。
それぞれの家庭に、それぞれの事情があります。
私自身が変わったのは、
「子どもを好き勝手にさせよう」
と決めたからではありません。
子どもの行動を見て、いちいち不安になったり、イライラしたり、何とかしようとしなくなった。
その変化が、本当に大きかったんです。
それまで子どもに対して感じていた、さまざまなストレス。
それが、気づいたら、ものすごく減っていました。
そして、
「あれ?
私、こんなにラクでいいんだ」
と思ったんです。
子どもが変わったから、私がラクになったわけじゃない
ここは、私が何よりもお伝えしたいところです。
子どもが急に、私の思い通りに
なったわけではありません。
子どもが、
「お母さん、心配かけてごめんね」
と変わったわけでもありません。
私のほうが、
子どもの行動に振り回されなくなっていった。
今までストレスと思っていたことが
ストレスと感じなくなった。
だから、ラクになったんです。
そして、子どもに対して、
「こうしてほしい」
「こうなってほしい」
と思うことが減っていきました。
すると当然、
「学校は?」
「勉強は?」
「いつになったら?」
という言葉も、出てくる回数が減っていきました。
「言わないように頑張った」のではありません。
言わなくても、自分が大丈夫になっていった。
私にとっては、これが大きな変化でした。
だから今、あの頃の私に伝えるなら、
「もっと我慢しなさい」
ではありません。
「あなたが悪いわけじゃないよ」
「あなたも、ずっと怖かったんだよね」
「子どもを何とかすることばかりじゃなくて、自分の心も見てあげて」
そう伝えてあげたいです。
「言わない親」になるのではなく、「言わなくても大丈夫な自分」へ
もし今、かつての私のように
「もう子どもとケンカしたくない」
「前みたいに仲良くしたい」
「普通に話せる親子に戻りたい」
「家の中で、もう少し笑いたい」
そう思っているなら。
「どうしたら言わないでいられるか」
だけを考えなくても大丈夫です。
まずは、
「私は、何をそんなに怖がっているんだろう?」
と、自分に問いかけてみてください。
「このままだと、どうなると思っている?」
「子どもが学校に行かないことで、私は何が一番怖い?」
「私は、不登校をどんなものだと思っている?」
「この前提って、本当にそうなのかな?」
自分の心を少しずつ見ていく。
すると、
「子どもが動かないこと」だけが
問題なのではなく、
その姿を見たときに、
自分の中で何が起きているのか。
そこにも目を向けられるようになっていきます。
子どもを変えるためではなく、
まず、自分の心をラクにしていく。
そうすると、子どもとの距離感も
変わっていくことがあります。
そしていつか、
「今日は何も言わずにいられた」
「子どもと普通に話せた」
「久しぶりに一緒に笑えた」
そんな小さな変化が積み重なっていく。
「また言ってしまった…」
と自分を責める毎日から、
「この子は、この子の人生を歩いていけるかもしれない」
と、少しずつ思える毎日へ。
そんな親子関係を、私は取り戻してほしいと思っています。
子どもを変える前に、自分の心を見てみる
今まさに、
「言っちゃダメなのに、また言ってしまった」
「もうケンカしたくない」
「どうして私は我慢できないんだろう」
と苦しんでいるあなたへ。
あなたは、子どもを傷つけたいわけではありません。
この子を何とかしてあげたい。
この子の未来を守りたい。
家族を元に戻したい。
責任感が強く、愛情深いからこそ、
そう思っていて、
そのために苦しいんです。
だから、
「私はダメな親だ」
と責め続けなくても大丈夫です。
もしかしたら今必要なのは、
「もっと我慢すること」ではなく、
自分の中にある「心の前提」に気づくことなのかもしれません。
「私は、何を怖がっているんだろう?」
そこから始めてみてください。
私自身、そこに気づいてから、
「子どもをどうにかしなくてはいけない」
ではなく、
「私はどうしたら、もっとラクに生きられるんだろう」
と考えられるようになりました。
そして、それまで
あれほど気になっていた
子どもの行動が、
少しずつ気にならなく
なっていったんです。
もしあなたも、
「言葉を我慢するだけでは、もう苦しい」
「今の負のループから抜け出したい」
「もう一度、子どもと笑って話せるようになりたい」
そう思っているなら。
私が実際に取り組んできたことや、
無意識にある心の前提を
見つめ直していく方法を、
そして、
子どもが自ら動きだす方法を
こちらにまとめています。
「見守りましょう」が苦しかったあなたへ。あなたの「見守り」が「見張り」になっていませんか?|松ゆかこ/潜在意識カウンセラー・感情解放コーチ
子どもを変えるためではなく。
まずは、親自身が少しラクになるために。
そして、
「また言ってしまった……」
と後悔する毎日から、少しずつ抜け出すために。
前みたいに笑って話せる親子関係を、もう一度取り戻したい。
そんな方に、読んでいただけたら嬉しいです。
松ゆかこ
