日本語教師 新たな一歩
60歳から始めた日本語教師の仕事。
養成学校に1年間通い、卒業後、最初の1年は、日本語学校でオンラインの授業の講師をしながら、オンラインのプライベートレッスンと地域の日本語教室のボランティアを始めた。
授業の時間数は多くはないものの、準備に時間を要した。
授業教材はcanvaで作るのだが、できるだけ生徒が知っている日本語とイラストや写真を使いながら、新しい文法や言葉、漢字を教える資料を作るのは、思っていたより大変だった。
試行を重ねながら資料を作る時間は楽しくはあるものの、改善を重ねるほどに時間を要するようになり、いつの間にか、1日中資料作りをしてるような状態になっていった。
自分に余裕を取り戻そう、と今年は仕事の量を見直した。
日本語教師になりたいと思ったきっかけである、「地域で困っている外国人の力になりたい」に立ち返り、ボランティア一本に絞った。
日本語ボランティアは高齢化していて人数が減っている。
それに対して日本語を学びたい、でも、学校へは行けない、という外国人は増えている。(というか、そもそも、地方都市には日本語学校はないし、あっても留学生向けで、一般の外国人が通える場所は地域のボランティア教室しかない)
私の受け持つクラスも、小学校1年生から30代まで、多い時には生徒が10人以上にもなる。
だが、仕事が忙しくて通い続けられない、という人も多い。
夜7時からの授業なのだから、会社の配慮があってもいいんじゃないか、と思うが、なかなかそうはならないようだ。
途中でやめてしまう人は、日本語の理解が乏しいままで、日本社会を生きていくようになる。
情報も、コミュニケーションも十分でない生活は、さまざまな暮らしにくさを生み出してしまうのではないかと思う。
グループLINEでつながっている生徒さんには時々連絡をして、「また来ませんか」とメッセージを送るが、戻ってくる外国人はなかなかいない。
本人の努力と頑張りを過度に必要としない日本語教育の体制を作ることが、これからの日本社会の安定にもつながるのにな、と感じている。
さて、表題から話題が逸れてしまったので、戻します。
実は、今日から新たな役割を務めることになった。
中学校での中学1年生への日本語の授業の依頼があり、受けることにした。
いつかはやってみたいと思っていたことだったが、こんなに早い時期に叶うとは思っていなかった。
そして、2名の生徒それぞれへの個別授業は、新たな挑戦でもある。
1人は今年の3月に中国から来たばかりの生徒。
もう一人は、フィリピンから日本に来て3年になるが、まだひらがなも十分でなく、友だちとの会話に翻訳機を使っているという生徒。
初回の授業は、日本語アクセントの勉強、挨拶、自己紹介、数の数え方などを50分の授業で行った。
日本に来て3年の男の子は、「夏休み、youtubeで日本語を勉強した」とノートを見せてくれた。
積極性もあり、何で今までもっと日本語を習得する機会がなかったのかな?と感じた。
3月に来日した男の子は、真面目なコツコツタイプ。
今のレベルは2人とも同じくらいだとわかったので、それぞれの習熟度に合わせて進めていきたい。
私自身は、授業教材作りの時間の掛け方を工夫して、生活を侵食しないような働き方を構築していきたい。
日本語の勉強楽しいな、と思ってもらえる授業への取り組みは、きっと私のことも育ててくれるはず。
