もふねこ美術館|幻想風景―上高地の風|Ethereal Embroidery Reveries.
今回は「幻想風景 ― 上高地の風」をテーマに、
刺繍の糸に少しだけ魔法をかけながら、
夏の終わりの上高地を巡る、
七つの物語を描きます🍀🤍
夏も、少しずつ終わりへと近づく頃。
降りそそぐ陽射しや暑さに、
知らず知らずのうちに疲れを重ねた心を連れて、
今日は少しだけ、日常を離れて夢の旅へ──
向かうのは、
澄んだ水と爽やかな風に包まれた、
夏の上高地。
山々にやわらかな光が差し込み、
梓川の透きとおる水が、静かにきらめく
自然の世界。
木々のあいだを涼やかな風が通り抜け、
森の奥では、小さな命たちが
それぞれの時間を紡いでいます。
今回描くのは、
そんな夏の上高地を巡る、ちいさな幻想の旅。
刺繍の糸に、
ほんの少し魔法をかけて──
糸は時に水彩のような透明感をまとい、
時にやわらかな毛並みとなり、
水や光、風や命へと姿を変えていきます。
澄んだ梓川のせせらぎや、
深い緑に包まれた森を巡る、
静かで美しい避暑地への心の旅を
お楽しみいただけましたら嬉しいです。
ほんのひととき日常を離れて旅する、
七つの上高地の物語へ──
どうぞ、ゆっくりとお入りください🍀🫧
『水を縫う、梓川の朝』
朝の光をひと針、
澄んだ水のきらめきを、もうひと針。
幾重にも重なる刺繍の糸が、
梓川の景色を静かに縫い上げてゆく。
そこへほんの少し魔法を添えれば、
上高地に、新しい朝がひらいてゆく──




『木漏れ日の、小さな住人』
木々のあいだから、
やわらかな光がこぼれる朝。
苔むした枝の上で
小さな命が、今日も森に息づいている。
刺繍の糸は、ふわりと毛並みに姿を変え
森の景色に、小さな魔法を描いてゆく──




『水鏡に映る、もうひとつの世界』
山々も、木々も、静かに佇むカモシカも
澄んだ水のなかへ映り込み、
もうひとつの世界が、静かに浮かびあがる。
風が止んだ、ほんのひととき──
現実と夢の境目さえ
静かな水鏡の奥へ、そっと消えてゆく。




『森の奥の、ひかりの宿』
深い森を縫うように歩いた先に、
あたたかな光をともす、小さな宿。
白と灰青をまとった峰々が、
森の静けさの奥に、凛と佇んでいる。
旅の途中に見つけたその場所でひと呼吸。
心もゆっくり、羽を休めてゆく──




『水のきらめきを追いかけて』
透きとおる水の上を、
小さな親子が泳いでゆく。
揺れる光も、水底の石も、
すべてが淡い色へとにじんで──
刺繍の糸にかけられた魔法は、
水彩のようなきらめきを描いてゆく。




『岩陰から、こんにちは』
白い花の咲く岩陰から、
小さな顔が、ひょこんとのぞく。
風が草花を揺らし、
遠くで水の音が聞こえる。
ほんの一瞬だけ交わしたまなざしも、
旅の記憶のなかに、やさしく残ってゆく──




『森がおやすみを言うころ』
森が深い青に包まれるころ、
小さな命も、一日の終わりに眠りにつく。
古い木の洞で、ふわふわの毛並みに顔をうずめ、
すぅ、すぅ、と夢のなかへ。
光も風も、森の気配も、静かな夜へほどけて──
おやすみなさい。また、明日の朝に。




──上高地の森と、その住人たちを巡る旅は、
ここでひとまず幕を閉じます。
それでも、森の時間は
この先も静かに流れつづけていきます。
風に揺れる木々も、
澄んだ水をたたえる梓川も、
森の奥でそっと息づく小さな命も──
その余韻をもう少しだけ
感じていただけるよう、
小さなお土産をふたつご用意しました。
「森の時間を、もう少しだけ。」
今回の幻想刺繍の世界を、
小さな動画にも描きました。
涼やかに流れる梓川のほとりを歩き、
静かな森のなかで住人たちに出会い、
旅の終わりには、森の片隅ですやすやと眠る
小さなヤマネを見守ります──
刺繍の糸から生まれた景色に
ほんの少しだけ命が宿り、
ゆっくりと時が流れていくひととき。
上高地の森に流れる
穏やかでやさしい時間を、
そっと感じていただけましたら嬉しいです⭐️✨
『森がおやすみを言うころ』
— もふねこ博士 (@fuwafuwaitsok) August 18, 2026
深い森の片隅で、すやすやと眠る小さな命🌙✨
上高地の夏の夜に、やさしい夢を──🤍🫧
When the forest whispers goodnight,
a tiny dormouse sleeps peacefully beneath the trees.
Sweet dreams on a summer night in Kamikochi. pic.twitter.com/FMH3e4olsz
「森の記憶を、一冊に」
そして、もうひとつ。
上高地の森と小さな命を巡る物語を、
一冊の小さな絵本にもまとめました。
ページをめくるたび、
刺繍の糸は時に水彩のような透明感をまとい、
時にやわらかな毛並みへと姿を変えながら、
森の奥へと物語を紡いでいきます。
澄んだ水と山々、
木漏れ日のなかで出会う小さな命たち。
現実から少しだけ離れて、
静かな上高地の森を歩くようなひとときを
お楽しみいただけましたら幸いです。
最後までご覧いただき、
本当にありがとうございました。
夏の終わりに差しかかり、
少しだけ日常を離れて
涼やかな自然の中へ旅をしたくなったとき。
透きとおる梓川の水や、
木々を通り抜ける爽やかな風、
森に暮らす小さな命たちが、
ひととき暑さを忘れ、
心まで静かにくつろげる時間を
お届けできていましたら嬉しいです。
刺繍の糸から生まれた夢の旅が、
夏の疲れをそっと癒し
皆さまの心にも、
ひとすじの優しい風が吹きますように🕊️🤍
