先延ばし
この春、雪国の小さな実業団で、マイナースポーツのチームに入っていたH(注1)は、引退をした。
その記事を書こう書こうと思いつつ、未だに書けないでいる。
小学校1年生からずっとさっちゃん(注2)も私も、J(注3)もM(注4)も、おじいちゃんもおばあちゃんも、家族みんなが応援し続けてきたので、正直、こんなに早い引退には、かなりの衝撃があった。
ほんとうは、その引退記事をゴールデンウイークに書こうと思っていたのである。
それがもう2カ月も先延ばしだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
きっと、H本人のほうが、引退に思うところがあるんじゃないの?コジより。
そうなのだ。それは、間違いない。
だが。
Hの引退については、もう少し先の方で書きたいと思っている。
悪ガキだが、女々しい私の戯れ事を、今日は少し書いてみた。
そうこうしているうちに、年末になったりして。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
「コジくん、マッサー(注5)したらきっと、Hの引退なんて、忘れるよ」
「…」
マッサージをすると、家内は、上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)Hとは、次女のことである。マイナースポーツのアスリートを、地方の実業団チームで続けていたが、この春に引退した。今ではチームの地元に再就職して暮らしている。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注2)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注3)Jとは、長男のことである。私に似てちょっと頑固だが。根は、優しい子である。
(注4)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注5)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

