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「スキ」がひとつ付くだけで

noteを書き終えて、投稿する。

あとは、特にすることもない。

しばらくしてスマホを見る。

「スキ」がひとつ付いている。

たった、それだけのことなのに、少し嬉しくなる。

私は、noteを始めるまで、こんなことで気持ちが変わるとは思っていなかった。

文章を書いて、誰かに読んでもらう。

それだけでも十分だと思っていた。

ところが、「スキ」が付く。

すると、また書こうと思う。

不思議なものだ。

自分では、たいしたことを書いているつもりはない。

昔のことを思い出して書いたり、釣りのことを書いたり、パソコンのことを書いたりする。

思いついたことを、ぽつぽつ書いているだけだ。

それでも、読んでくれる人がいる。

そして、「スキ」を付けてくれる人がいる。

それが、こんなに気持ちを上げてくれるものなのかと思った。

昔は、文章を書くことなど、ほとんどなかった。

毎日の生活の中で、何かを感じても、そのまま過ぎていった。

子どもの頃のことも、昔の遊びのことも、釣りのことも、その時は特別なことだとは思っていなかった。

ただ、その日を過ごしていただけだった。

でも、年を重ねてから振り返ると、そんな何でもないことが案外残っている。

川で魚を釣ったこと。

自転車で遠くまで行ったこと。

友達とくだらないことで笑ったこと。

家に帰ると、夕方の匂いがしていたこと。

そういうものを、今になって文章にしている。

書いていると、自分の中にまだこんな記憶が残っていたのかと思うこともある。

そして、それを読んでくれる人がいる。

これは、ありがたいことだと思う。

「スキ」が付いたからといって、生活が何か変わるわけではない。

お金が増えるわけでもない。

何か大きな賞をもらうわけでもない。

それでも、スマホの画面に小さく「スキ」と表示されていると、

「読んでくれた人がいたんだな」

と思う。

それだけで、次の記事を書こうという気持ちになる。

人間というのは、案外単純なのかもしれない。

誰かに認めてもらいたいというほど大げさではない。

ただ、自分が書いたものを誰かが読んでくれた。

それが分かるだけで嬉しい。

もっと早く始めればよかった。

正直、そう思う。

何年も前なら、もっとたくさん書けたかもしれない。

若い頃のことも、もっと覚えていたかもしれない。

でも、今だから書けることもある。

年を取ったから思い出せることがある。

昔は何とも思わなかった出来事が、今になって少し違って見えることもある。

だから、遅かったとは思わないようにしている。

始めた時が、自分にとっての始まりだったのだと思う。

今日も、何かひとつ書いてみる。

読んでもらえるかどうかは分からない。

「スキ」が付くかどうかも分からない。

それでも、書いて投稿する。

そして、もし「スキ」がひとつ付いていたら、

「読んでくれた人がいたんだな」

と、少し嬉しくなる。

それだけで、また明日も書いてみようと思える。

こんな小さなことで、やる気が出る。

今になって、それが分かった。

だから、もう少し続けてみようと思う。

上手な文章でなくてもいい。

格好いいことを書かなくてもいい。

自分が歩いてきた道の中から、ひとつずつ拾って書いていけばいい。

そして、誰か一人でも読んでくれたら、それで十分だと思っている。

今日も「スキ」を付けてくれた人に、

ありがとうございます。

その小さなひとつが、思っている以上に励みになっています。

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