面談の守破離
学習塾にとって、保護者面談はとても重要な場面です。
保護者は、子どもを塾に通わせようと考えたとき、いくつかの塾を比較することが多いでしょう。
もちろん、きょうだいが通っていた、知り合いの紹介があったなど、最初から一択というケースもあります。しかし、多くの場合はホームページを見たり、問い合わせをしたりしながら候補を絞り、最終的には実際に足を運んで話を聞くと思います。
このとき、授業料や時間割、システムなどはホームページやパンフレットでも分かるかもしれません。
では、保護者は何を見ているのでしょうか。
わたしは、「この先生に子どもを任せても大丈夫だろうか」という、人そのものを見ている割合がとても大きいと思っています。
だからこそ、保護者面談の質は、塾選びを左右する大きな要素になります。
まずは、基本形を身につけることが大切です。
① 挨拶・アイスブレイク
② ヒアリング
「塾を考えられたきっかけは何ですか」
「今、一番困っていることは何ですか」
③ 基本説明
ヒアリングで分かったことを踏まえ、相手が一番知りたい内容を中心に説明する。
④ Q&A
保護者の疑問や不安に答える。
⑤ 次の約束
体験授業、入塾テスト、次回面談など、次の一歩につなげる。
この5つが、面談の土台だと私は考えています。
武道には「守破離」という考え方があります。
まずは師匠の教えを守る「守」
次に、自分なりの工夫を加える「破」
そして最後は、自分だけの流派を作る「離」
保護者面談も同じではないでしょうか。
共感が得意な先生もいるでしょう。
データを示すのが得意な先生もいるでしょう。
以前担当した生徒のエピソードを語るのが得意な先生もいるでしょう。
大切なのは、誰かのやり方をそのまま真似することではありません。
まずは基本形をしっかり身につけること。
その上で、自分の強みを少しずつ加え、自分だけの面談スタイルを作っていくことです。
私自身も、保護者や子どもの話を丁寧に聞きながら、「この子にとって、一番合う選択は何だろう」と考えながら面談をしてきました。
正解は一つではありません。
まずは基本形を大切にすること。そして、その上に自分らしさを少しずつ積み重ねていくこと。
それが、長く保護者から信頼される先生への近道なのだと思います。
