見出し画像

【ゲーム紹介】島を巡って秩序を取り戻せ|巨人が動力源?【Minute of Islands】

みなさん、ゲームしてますか! とものりです。

インド神話では、世界は「大蛇」の上に「巨大な亀」が乗り、その背中で「数頭の象」が大地を支え、象の上に半球状の大地(地球)が乗っていると考えられました。
スゴイ設定ですよね!
小学生くらいの時に観た、クレヨンしんちゃんの映画でも、カンタムロボを動かす際に頭脳は犬のシロ、動力源はネズミたちが回し車を走らせていたのを、今でも覚えています(おそらく雲黒斎の野望)。

漫画やアニメ世界でも、そういった突飛な設定などはいくつか見受けられますが、見るたびに、そいつらはものを食べたり、排せつしたりといった事はしないのかなと、大人の嫌な部分が思考に垣間見えてしまうものです。
とはいえ、世界観からしてすでにヤバい作品って、それだけでゾクゾク、わくわくしてきませんか?

今回紹介するゲームは『Minute of Islandsミニッツ・オブ・アイランド』です!

ゲーム情報

  • Minute of Islands

  • 対応ハード:Switch&2、PS4、XBO、Steam(PC)

  • 価格:2050円

  • セール価格:210円(筆者購入時)

  • ジャンル:アクションパズル

  • 難易度:普通

  • クリアまでの目安時間:7時間程度

  • やりこみ要素:あり(エンディングに関係ない蒐集要素)

Switch版をプレイしています。
この記事では、公式の説明文やトレーラー以上のネタバレはありません


絵本のような雰囲気

どんなゲームなのか

公式の説明文はこちら。

若き機械工の「Mo」を導き、崩壊の縁にある世界を復旧させよう。胸おどる奇妙な島々や暗い地下迷宮を探検しよう。

胸おどる奇妙な島々や暗い地下迷宮を探検できるナラティブ・パズル・プラットフォーム・ゲーム。若き機械工の「Mo」を導き、崩壊の縁にある世界を復旧させよう。道中では強力な「オムニスイッチ」を駆使できる。とはいえ、それだけで隠された傷のすべてを修復できるのだろうか……?

• 強力な「オムニスイッチ」を駆使して挑む、ストーリーベースの環境パズル&プラットフォーム・ゲームで、巨人の機械を動かす力を取り戻そう。
• 心震える詩的な物語を紐解き、島々の下に眠る暗い真実を探ろう。
• 複数の個性あふれる島々をめぐり、ファンタジックでカラフルな世界を探検。ユニークなキャラクターに出会い、群島の秘密を解き明かそう。

あなたは腕利きの修理工「Mo」。家族と共に牧歌的な群島に住んでいる。この群島は太古の昔、謎の巨人たちが住まう土地だった。島々の下には、巨人が造り上げた、この世ならざる、しかしきわめて重要な機械たちが眠っている。これらの機械がひとたび止まってしまえば、忘却の彼方に押しやられていた脅威がよみがえり、全てを呑み込んでしまうのだ。取り返しのつかないことが起こる前に、隠されたエンジンを修復しようとMoは誓う。だがこれは本当に彼女の目指すべき道なのだろうか?

https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000043126

絵本のようなふんわりビジュアルに騙されてはいけない、突飛な設定かつ時にグロいアクションアドベンチャーゲームです。

神話のような設定

プレイヤーは、何か不都合が発生したシステムを修復するため奔走する少女モーを操作して物語を進めていきます。

物語は地下からスタート
この赤い宝玉の杖がキーアイテム

そして、突如として現れるマジの巨人!?
神話的な話じゃなく、ガチで巨人が何かしてる世界です。

ひぃいい!!
でも元気がなくて動いてない~

どうやら4体の巨人が、主人公の住んでいる島の周辺を浄化する動きをしていたようです。その巨人たちが突如として全て活動を止めてしまい、浄化機構も停止してしまいます。
その結果、島周辺で黄色い胞子が溢れ、生物に有毒なものが舞い散ってしまいます。このままではマズイので、モーが、巨人たちを再度動くように調査をしていくのが、本作の目的となります。

エルード(うんてい)もあるよ!

複数の島々や、洞窟や浜辺、遺跡のような場所などロケーションは様々。時に胞子が見せる精神世界でも、先に進むためにはパズル要素が待ち受けています。

島と島の移動は当然ながら船
テーマカラーは黄色かな?(※有毒)

赤い宝玉の杖によって、エネルギーを注入すると、各所で動かなくなっていた機構が再起動していきます。モーの持っている杖は、それを誘導するように調節する鍵のような存在。

LOVE注入! 違うか!

基本的には他のキャラクターはあまり存在しませんが、わずかに島に残ったとされる、モーの家族ともいえる人々が登場しますが、関係性はあまりよくない様子。

コロナ禍同様、マスクは必須

モーは喋るような描写がなされませんが、ナレーションによる心情であったり、思い出を振り返ることで、キャラクター同士が抱える問題などが浮き彫りになっていきます。この辺りの語り口などは、直接的ではない点が粋に感じるポイント。世界観の構築に一役買っていると感じます。

道中は時にピンチも発生……!!

巨人が人類を生かす装置として働いている世界観で、唯一それを修復できる使命を担った少女の冒険譚を、プレイヤーとしてぜひ見届けてみてください。


オススメポイント!

  1. 絵本のような雰囲気の作り込まれた世界観

  2. リアルで複雑な心境を読み解くストーリー

  3. 美しさとグロテスクさの対比されたビジュアル

絵本のような雰囲気の作り込まれた世界観

キャラクターの造形は簡略化されていますが、風景については絵本のようなタッチながら、非常によく書き込まれていて、緻密なビジュアル面の質の高さを感じます。
その中を駆け巡って、様々なロケーションで問題を解決すべく、時にパズル的な立ち回りを要求されます。

顔はめスポットもあるゾ☆

ちなみに、なぜこのような世界になっているのかであったり、過去に具体的にどんなことがあったのかというのは明かされません。
作中で少しだけ提示される、過去を想起するイベントを基に、プレイヤーが独自の解釈をするという、語られすぎない物語性になっています。

ロードの合間に差し込まれる絵は
物語に関連する絵が提示されて
同じものがなく膨大

リアルで複雑な心境を読み解くストーリー

各島を巡る中で、それぞれ主人公のモーと密接に関係のあるキャラクターたちが一人ずつ存在します。

かつて島にいた人々の思い出は切ない

しかし、モーとの関係性は悪く、ディスコミュニケーション状態。緊急事態でありながら、事態の収拾に走るモーと、変わりなく日常を過ごす他の人々との心のすれ違いなどが、ナレーションベースで描かれていきます。
この辺りは、若者が活躍するような、日本の王道JRPGなどとは一線を画していると思います。

設定としては突飛なのですが、一つの物事に対して妄信的に突き進んでしまう者が家族にいたら、周囲はどうなってしまうのか。現実に置き換えてもありえるシチュエーションになっているため、逆にプレイしていて辛い部分も出てきます。

最後に提示される作品最大のテーマは、非常に考えさせられるものになっており、他のゲームではなかなか味わえない感情を得られるはずです。

美しさとグロテスクさの対比されたビジュアル

ここがある種、一番の売りなのかもしれません。

キービジュアルにいる動物は、
本来ならこんな見た目
(作中はめっちゃデフォルメされている)

キャラクターは簡略化された絵本のような造形にもかかわらず、キャラクターの陰惨な生活ぶりであったり、動物たちの死骸なども克明に描くことで、唐突にやってくる眼をそむけたくなるような絵は、なんとも言えない感情をプレイヤーにもたらします。
グロテスクな部分は思ったよりグロいので、耐性がない方はちょっとプレイできないかもしれません。

胞子にやられちゃってる小動物がチラホラ

一方で、風景の美しさも同居しています。
文明から隔絶されたような辺鄙な島はある種の神秘的な一面も見えてきて、ほうっと息をつくようなロケーションもあり、ディストピア特有の退廃した風景というのが見事に表現されていて、なかなかこれほどまでに緻密なビジュアルを楽しめるゲームはないと思います。
このビジュアルを楽しむだけでも、価値あるゲームだと感じました。

オープンワールドのゲームなら
マップが解放されそうな場所

いかがだったでしょうか。

巨人(巨神兵)やら胞子(腐海)やらというと「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせますが、そんな雰囲気をどこか感じられるゲームに仕上がっています。
ビジュアルの雰囲気は、幼い頃によく読んだ「ウォーリーを探せ」を想起いたしました。背景における小物などが非常に多いところが、そうさせているのかもしれません。

探し物を要求されそうな背景の書き込み

懸念点としては、非常にシリアスで、胸が締め付けられるような展開がずっと続くため、気晴らしにゲームをやりたい!という方には不向きかなと思いました。

ゲームもその辺は注意喚起されてます

物語の結末や、解釈についてはプレイヤーによって様々分かれるような作品ですので、感想を持ち寄って語らい合いたいですね。

王道系のRPGや、気分爽快なアクションゲームにちょっとお腹いっぱいになった時に、相応しいタイトルなのではないでしょうか。
皆様のゲーム選びのひと足しになれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!