50代、収入を増やすより先に「固定費を下げる」と、働き方の自由度が上がる
50代になると、「老後に向けて、もう少し収入を増やした方がいい」「副業を始めた方がいい」と考える人も多いと思います。
もちろん、収入を増やすことは大切です。
でも、働き方の自由度を上げたいなら、収入を増やすことと同じくらい、毎月必ず出ていくお金を小さくすることも大きな意味を持ちます。
なぜなら、必要な生活費が下がれば、必要な収入も下がるからです。
固定費が高いほど、「働き続けなければならない」
住宅費、保険料、通信費、車の維持費、各種サブスクリプション。
一つひとつは必要だと思って契約したものでも、長く暮らしていると「毎月払うのが当たり前」になっていきます。
問題は、その金額そのものだけではありません。
毎月必ず出ていくお金が多いほど、
「今の年収を維持しなければならない」
「給与が下がる転職はできない」
「再雇用で収入が減ったら困る」
という制約が増えていきます。
つまり固定費は、家計だけでなく、働き方の選択肢にも影響しているということです。
月1万円近く下がるだけでも、選択肢は変わる
私自身も、5月末に退職してから固定費を見直しました。
見直したのは、ビジネス系週刊誌の年間購読、複数のWEBメディア、時短家電のサブスクです。
その結果、年間112,960円、月にすると約9,400円の固定費削減になりました。
どれも契約した当時は必要だと思っていたものです。
でも、退職して生活や働き方が変わると、「今の自分にはもう必要ない」と感じるものが出てきました。
大きな我慢をした感覚はありません。
むしろ、今の生活に合わなくなった支出を整理したという感覚に近いです。
月1万円近く固定費が下がると、年間では11万円を超えます。
これは、「11万円を新たに稼がなくても、同じ家計を維持できる」ということでもあります。
削るのは「楽しみ」ではなく、「惰性で払い続けているもの」
固定費削減というと、節約のイメージが強いかもしれません。
でも、私は旅行や家族との食事、趣味まで削る必要はないと思っています。
何のために働き方の自由度を上げたいのかを考えると、そこを削りすぎるのは本末転倒です。
見直したいのは、満足度が低いのに払い続けているものです。
ほとんど使っていないサービス。
必要以上の保険。
生活スタイルが変わったのに、そのまま続けている契約。
50代になると、30代、40代の頃とは家族構成や暮らし方も変わっています。
だから一度、
「今の自分に、本当に必要な固定費なのか」
という視点で見直してみる価値があります。
固定費を下げると、年収への執着も少し下がる
50代から働き方を考えるとき、意外に大きな壁になるのが「今の年収」です。
長く会社員をしていると、どうしても現在の年収を基準に次の仕事を考えてしまいます。
でも、本当に必要なのは「今と同じ年収」でしょうか。
生活に必要なお金が少なくなれば、
少し収入が下がっても、やりたい仕事を選ぶ。
働く時間を少し減らす。
本業と副業を組み合わせる。
新しい仕事に挑戦する。
そんな選択肢も現実味を帯びてきます。
収入を増やすことだけが、経済的な自由をつくる方法ではありません。必要な収入を下げることでも、自由度は上がります。
50代は「家計」ではなく「働き方」から固定費を見る
固定費の見直しは、単なる家計改善ではありません。
これから何歳まで働きたいのか。
どのくらい仕事に時間を使いたいのか。
収入が下がってもやってみたいことはあるのか。
そんな未来を考えたうえで、その働き方を可能にする家計になっているかを確認する。
収入を増やすことと、支出を整えること。
その両方ができれば、会社への経済的な依存は少しずつ小さくなっていきます。
50代からの固定費の見直しは、単なる節約ではありません。
これからの人生で、どんな働き方を選べる自分でいたいのか。そのための土台を整えること。
私は、そんな視点で考えてみるのもいいと思っています。
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