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ンゲンド。ここはどこなん?

ンジャメナの街に降り立った俺に、
一人の男性が声を掛けてきた。

「毎度コンチハ、おんどれニホンジン?」

片言の、少しおかしい関西弁を話す、褐色の弾丸。

『أنا كوجووتشُو(アナ・コウジョウチョウ)』
※訳・俺は工場長だ

「コウジョウチョウ?」

『そうだ。お前は誰だ。』

「ワタシノナマエ、ンゲンド。」

『ンゲンド?』

「そう、ンゲンド。ワタシ、ンジャメナのガイドでんがな。」

『ンゲンド。俺は幻の【ん】を探している。何か知っているか?』

「…シッテマンガナ、マボロシノ【ン】。」

「でもアレハものすごくキケンでっせ。だれもガイドしたくおまへんがな。」

『そうか。』

「コウジョウチョウ、ヤメタホウガイイでっせ。」

『でもお前ならガイドできるだろ?ンゲンド。』
『そう名前が言っているぜ。』

「...…OK。 コウジョウチョウにはまけマンガナ。」


そう、ンゲンドはキクユ語で『旅人』を意味する。

ここに【逃亡者】と【旅人】の奇妙なバディが結成された。


こうして俺達は、幻の【ん】を求めて旅立った。



『ンゲンド。ここはどこなん?』

「ここはね、ンゲンドオススメのンジャメナ・グランド・モスクね。」

『はぇー、白い壁がきれいだねぇ』

「次はゴハンたべいきましょ!ツイテキナハレ!」

『はーい!』


腹は減っては戦は出来ぬ。

俺たちの旅は、これからだ。




あとがき


【ん】で終わって、
エッセイしりとりリレーを終わらせるつもりで書いた話が、

どんどん大風呂敷を広げすぎて、

もはや着地点を見いだせない工場長です。

新キャラのンゲンドさんまで出てきましたね。

どうすんの、これ?

ちなみに、【ンゲンド】はキクユ語で「旅人」を意味する人名なんだけど、

そもそもキクユ人・キクユ語は主にケニアです。

……ここ、チャド共和国です。

どうすんの、これ?


さて、このシリーズは無事終わることが出来るのか。

はたまた、終わらせることが出来ないのか。

運命やいかに。

それは工場長にもわからない。


では、次回の【ん】でお会いいたしましょう。

さいなら、さいなら、さいなら!

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