ンゴロンゴロ・クレーター国立公園
俺は今、
国際線のロビーで搭乗を待っている。
ナイロビ行き。
20:18発。
『ん』で終わらせれば、この不毛な争いは終わる。
そう思っていた。
自分でバトンを投げて、
自分で拾って、
自分でここまで走り続けてきた。
「もういいよ、工場長...…」
「十分だよ、工場長......。」
「もう辞めて!これじゃあ工場長が死んじゃう!」
あちこちから悲痛な声が聞こえる。
だが、
これ以上、犠牲者を増やしてはいけない。
誰かがこの悲しい戦いを終わらせなくては。
なら、
俺がすべてを終わらせる。
はっぱから、バトンを強奪した。
「やめて!工場長!もうこれ以上傷つかないで!」
『いいんだ、はっぱ。俺がすべての業を背負う。』
『あばよ、楽しかったぜ』
俺は、最後の文字を書いた。
『テーブルマナーとテーブルマークとカトキチの冷凍うどん』
無事、戦いは終わったように見えた。
だが。
『ん』ではしりとりが終わらないことを、
俺は知っている。
そう、
『ンゴロンゴロ・クレーター国立公園』
博識な、自分を呪う。
さぁ、
今回こそ本当の終わらせる。
俺は、
ンゴロンゴロ・クレーター国立公園に向かう。
さあ、今回こそ自分で幕を引いたぞ。
これにてエッセイしりとり強制終了。
...…しまった。
また思い出してしまった。
どうすればいい?
どうやら俺には逮捕状が出ているらしい。
…またまだ俺の逃亡劇は始まったばかりだ。
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