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仕込み八分、営業二分

昔から「段取り八分、仕事二分」と言いますが、飲食店においてもまさに「仕込み八分、営業二分」

それくらい、事前の準備で勝負の大半が決まっていると思っています。

お冷の用意は足りているか。
卓上の調味料はすべて揃っているか。
食材の補充は完璧にできているか。
必要なツールが、迷わずすぐ手に取れる場所にあるか。

こういう一つひとつの作業は、本当に地味です。
でも、この地味な仕込みや準備が徹底できているかどうかで、いざ営業が始まったときの動きの軽さは大きく変わります。

逆に、準備が足りていない日は、営業中に小さな遅れが雪だるま式に重なりやすくなります。

足りないものを補充しに行く回数が増える。
道具を探す無駄な時間が増える。
右往左往する余計な動きが増える。
そしてその分だけ、店主の心から「余裕」が削り取られていくのです。

飲食店は、決して目立つ仕事だけで回っているわけではありません。

料理を作る。
お客様に提供する。
笑顔で接客する。
もちろん、これらはすべて大事な「二分の営業」です。

でも、その華やかな仕事を下から支えているのは、営業前やアイドルタイム(手が空いたとき)の、誰も見ていない地味な仕込みや準備です。

準備が万端だからこそ、心に余裕を持ってお客さまと向き合える。
準備が整っているからこそ、慌てずにブレない調理ができる。

つまり準備とは、単なる裏方の作業ではなく、「良い接客」と「良い商品」を世に出すための、絶対になくてはならない土台なのだと思っています。

お店が本当に忙しい日にいちばん差が出るのも、まさにこの部分です。

しっかり準備ができている日は、急にお客様が重なってもまだ笑顔で踏ん張れる。

逆に、準備を怠ってしまった日は、少し混み合っただけで一気に現場が崩壊し、苦しくなる。

だからこそ私は、手が空いたときほど、次のための準備を何よりも大事にしたいと思っています。

営業中の頑張りや気合いも、もちろん必要です。
でも、その頑張りを最後まで支え切ってくれるのは、やっぱり事前の仕込みです。

飲食店は、仕込みで8割決まる。

こうした無駄のない「仕込み」の動線や、少人数でも回る店づくりの設計については、有料記事でも詳しく整理しています。

もし興味があれば、そちらもあわせて覗いてみてもらえたら嬉しいです。

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