見出し画像

パニック障害について…

そう...

私には長い付き合いの持病がある。

身体の異変に気付いたのは結婚した頃だった。頭の中がクリアにならず、もやもやしていて酸素が薄くなっていくようで、じっとしていられなくなる感じがした。

仕事中、外の空気を吸いに行き、少しリフレッシュしては またしんどくなる。そんな事を繰り返していたんだけど、身体に起こっている事が分からなかった。だから、「酒でも飲んで疲れをリセットしよう」ってな行動にでる。確かに、酔っているとそういったわけの分からない症状はでなかった。

その内、上の子が生まれ、しばらくは安定していた。しかし、決定的だったのは仕事帰りの通勤電車で気分が悪くなったことだ。

「これは普通じゃない」

頭で何か起こっているのか?心臓発作?っていうくらい冷や汗がダラダラ噴き出てきて、「あぁ…このまま死んでしまうのか」とまで思った。

何とか最寄りの駅に帰ってきたが、そのまま駅前の心療内科に駆けこむ事になった。もう、息も絶え絶えで受付を済ませて、すぐに診察を受けると

「パニック障害ですね。これ一錠飲んでみて」

と言われ薬を飲んだら、15分程ですっかり体調がよくなった。出された薬は、パニック発作の時に使用される頓服だった。

「お話を伺ってると、お仕事の影響もあるようですね。処方した薬はキッチリ服用した上で、定期的に受診してください」と言われた。

「...はぁ」とだけ答えて薬をもらい、その日は帰宅したと思う。しばらく言われた通り薬を服用してたら体調がみるみる良くなってビックリした。

「よっしゃ!治った」

若かったのもあるが、短絡的な発想で3ヶ月ほどで通わなくなっちゃったのかなぁ…薬も服用してなかったと思う。

それから半年ほどして、強烈なパニック発作が起こった。なぜだったか覚えてないけど、ふらふらと交番に駆け込み「...体調が悪くて」と言うなり交番の椅子の前に倒れ込んだ。

ビックリした警官の方に「救急車呼ぼうか?」と言われたが「救急車はいいです。パニック発作です」とだけ伝えた。

目がグルグル回ってるようで、天井が回転してるように見えた。力が入らず、立つ事もできない。ちょうど嫁さんから携帯に着信があった。出ることもできなくて、代わりに警官の方がでてくれた。

状況が飲み込めた嫁さんは、電車に乗って交番まで迎えに来てくれた。一緒に電車に乗り青白い顔をしていた私に「大丈夫?」と声を掛けてくれたが、「明日、会社休ませてもらって病院行ってくる」とだけ答えてそのまま黙り込んでしまった。

数ヶ月前に処方してもらった薬の残りを服用し、その日は帰宅してすぐに寝た。次の日病院へ行ったのだが、待合室でまた発作が起こり「ちょっと…外出てきます」と伝えそのまま家に帰ってしまった。

「どうしたの?」

「...気分が悪くて待っていられなかった」

驚いた嫁さんは病院に事情を話すと、待ってるから来てくださいとのことだった。一言二言話すようになった上の子が頭を撫でてくれたのが、申し訳なかった。

病院へ戻るとすぐに診察を受けた。

「やじさん。お薬ちゃんと飲んでなかったんですね…調子よくなったって思うかもしれないけど、ちゃんと指示を出すまで薬止めちゃダメですよ」って先生に怒られた。

「あと、パニック発作が連発して出るというのは、もう身体が『抑うつ状態』になってる可能性があります。だから、お仕事も少し休んでください」

診断書をもらって帰宅したが、問題は会社だ。

「何を言われるかわかんないなぁ。ハァ...」

溜息しかでなかった。

原因不明の体調不良を引き起こしていたのは上司も知っていたが、パニック障害で休職など何を言われるか…暗澹たる気持ちになっていた。

メンタルヘルスなどと気の利いた言葉も一般的ではない時代。自分と家族に差し迫った危機をどう乗り越えるのか、そればかり考えていた。

この先の話は、また次の機会にでも…






ー会社員時代に思ったことー


いいなと思ったら応援しよう!

やじの音 押すだけで世界が少しやわらかくなる…かもしれません。よろしければチップで応援してやってください🤑