【スイス発】2歳で1語④4歳娘がハサミで石を削った日〜絵本や図鑑の世界を「自分で試す」へ
前回の記事では、2歳頃の娘が「パンケーキを焼く」「動物園に行く」といった体験を通して、絵本の世界と現実を繋げていったお話をしました。
今回は、その続きとなる3歳から5歳頃の記録です。
絵本に興味を持ち始めると、娘はどんどんページを眺めるようになりました。字が読めていたのかは分かりません。毎日夢中で絵本や図鑑を開く中で、赤ずきんちゃんを読む時は赤い頭巾を被って現れ、シンデレラを読むとドレスに着替えて家中をゴシゴシと磨き始めるようになりました。
ベランダに砂場がほしい
4歳になる頃、公園の砂場で遊んでいた娘が「家にも砂場が欲しい」と言い出しました。近所には公園があり、もちろんそこにも砂場はあります。
自分専用の砂場って憧れるよなあと娘の気持ちに寄り添って考えましたが、
海外の不便な村に住む日本人家庭。夫からクレジットカードを渡されていなかったため、日々の簡単な買い物すら自由にはできませんでした。バスは30分に1本、車もない。重い砂やベランダ用の砂場セットを買いに行くなんて、ちょと難しいなあと、砂場どうするかなあと考えながら、娘にきいてみました。
「砂ってどうやって作られるんだろうね?」
私がそう質問すると、娘は「あっ!」と声をあげて図鑑に走りました。ページを開くと、岩が砕けて砂になるまでの過程が絵で示されていたのです。「ここ読んで!」と言われ、地球の歴史のようなスケールの話を読まされました(笑)
すると娘は、「私も砂を作ってみるわ」と言い出し、外から拾ってきた石をハサミで削り始めたのです。
驚いたことに、石はハサミでガリガリと削れていきます。粉が落ちていく様子に娘は大喜び。そこから数時間、一心不乱に石を削り続けました。さすがに「ベランダが砂場になるほどの量は作れない」と途中で悟ったようですが、それでも自分の手で砂を作り出したことに大満足の表情を浮かべていました。
その後も、「雨の味ってどんなもの?」と疑問に思えばコップをベランダに置いて雨水を集めてみたり、絵本や図鑑の世界をきっかけに、自分でどんどん現実の世界へと興味を広げていきました。
知識が「自分の体験」になる瞬間
手軽に買い物ができない環境だったからこそ、「買い与える」のではなく「あるもので試してみる」時間が生まれました。
本で知った知識を、自分の手を動かして確かめてみる。
特別な道具や市販のおもちゃがなくても、身近な問いかけひとつと家にある道具だけで、子どもの探求心はどこまでも広がっていくのだと実感した出来事です。
今日の日本語
何かを買い足す前に、今日はお子さんの「どうして❓」を一緒に考えて、身近なもので試してみてください。
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