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🎧【風を読む人】見えない力と、うまく付き合うために

今回、「ちび創作大賞」に参加させていただくことにしました。

きっかけは、天野雫さんからお声掛けいただいたことでした。

そこから「ちび創作大賞」という企画を知り
開幕記事を読ませていただきました。

この企画は、ひとつの大きな創作のマルシェのように、いろいろな審査員さんのブースが並び、それぞれのテーマに合わせて自由に作品を置いていくような、あたたかくて楽しい創作イベントです。

イラスト、小説、詩、音楽、動画、エッセイなど、ジャンルは自由。

その自由さが、まず素敵だなと思いました。

テーマもそれぞれ魅力的です。

VOID_404さんの「あの日の選択」

カケルンさんの「こころの在処」

山奥AI研究所さんの「自然」

宇宙珍獣ユル勇者あかねさんの「あなたにとっての自由」

カワムラさんの「ChatGPTのヨシダ」

そして、天野雫さんの「風」

どのテーマにも、それぞれの世界があって
どこに入っても作品が生まれそうな空気がありました。

その中で、私は今回、お声掛けくださった天野雫さんのテーマである
「風」に参加させていただくことにしました。

雫さんの記事を読んだとき
そこにあった「風」は、とてもやさしい入口でした。

そよ風。

風鈴。

扇風機。

エアコン。

木々を揺らす風。

季節を運ぶ風。

そういう身近な風から、感じたことや思い出
心に浮かんだ景色を自由に表現してほしい。

そんな呼びかけに触れたとき、最初は私も
やわらかな風景を思い浮かべました。

でも、そこから少し考え始めたら
私の中で「風」はただの自然描写では終わらなくなりました。

そもそも、風はなぜ吹くのか。

そこから考えたくなったのです。

風は、空気が動くことで生まれます。

太陽が地球を均一に温めないから、場所によって温度差が生まれる。

温かい空気は上へ上がり、冷たい空気は下へ沈む。

そこに気圧差が生まれ、その差をならそうとして空気が動く。

それが風になる。

そう考えると、風はただ吹いているのではなく

世界の偏りをならそうとして吹いている

とも言えるのかもしれません。

差があるから、動く。

動くから、変わる。

変わるから、世界は止まらない。

風は、世界がまだ生きている証拠のようにも感じました。

でも、風はいつも優しいわけではありません。

そよ風は気持ちいい。

部屋の空気を入れ替えてくれる。

雲を運び、雨を運び、種を運ぶ。

風力発電のように、エネルギーにもなる。

けれど同じ風が、強くなりすぎれば、台風になる。

火事を広げる。

灯火を消す。

海を荒らす。

家を壊し、暮らしを脅かすこともある。

そこで思ったのです。

安全と危険は、別々の場所にあるのではなく
同じものの強さや条件が変わったところにあるのではないか。

風そのものが良い、悪いというより

どれくらいの強さで吹くのか。

どこで吹くのか。

何に当たるのか。

受け取る側に、どんな準備があるのか。

それによって、恵みにもなれば、危険にもなる。

これは風だけではありません。

火も、水も、電気も、言葉も、AIも同じだと思います。

便利なものほど、扱い方を間違えると危険になる。

でも危険があるから使わないんじゃなくて
危険を知ったうえで、うまく付き合う。

今回の「風」というテーマを考えていく中で
私の中では、この言葉がひとつの芯になりました。

さらに、風にまつわることわざや言葉も調べていきました。

「明日は明日の風が吹く」

今日の向かい風だけで、明日の自分まで決めなくていい。

「風が吹けば桶屋が儲かる」

小さな風が、巡り巡って思いがけない結果を生む。

「風前の灯火」

同じ風でも、弱い火にとっては脅威になる。

「柳に風」

真正面から戦うだけではなく、しなやかに受け流すことも強さになる。

「順風満帆」

追い風が吹くだけでは足りない。
帆を張っているからこそ、風は力になる。

こうして見ていくと、日本語の中の風は、ただの空気の流れではありませんでした。

運。

噂。

危機。

変化。

季節。

心変わり。

戦略。

そして、生き方。

昔の人は、風そのものを見ていたというより
風が何を動かすのかを見ていたのかもしれません。

占いの世界でも、風は情報や思考、言葉、気配、流れと結びつきます。

西洋占星術では、風の星座は知性や会話、アイデア
人と人をつなぐ力と関係します。

タロットでは、風はソード、つまり思考や判断、言葉の鋭さと重なります。

風水では、風は気の流れに関わります。

風が通る場所には流れが生まれ、止まりすぎる場所にはよどみが生まれる。

そう考えると、風は「目に見えない影響力」なのだと思いました。

見えない。

でも、確かに動かしている。

木を揺らす。

雲を運ぶ。

髪をなびかせる。

波を立てる。

人の心まで揺らす。

風は、存在そのものではなく、影響によって見えるもの。

これは、言葉にも似ています。

創作にも似ています。

AIにも似ています。

私たちの時代にも、いろいろな風が吹いています。

SNSの風。

AIの風。

創作の風。

時代の風。

人の心に吹く風。

その風は、追い風にもなる。

けれど、流されすぎると、自分の声を見失うこともある。

だから大切なのは、風を止めることではなく
風を読むこと
なのかもしれません。

風を読む。

風向きを見る。

強すぎる風からは身を守る。

追い風が来たら帆を張る。

向かい風のときは、少しかがむ。

柳のように受け流す。

そして必要なときには、自分の中から小さな風を起こす。

今回、私はこの「風」というテーマから、二つの曲を作りました。

ひとつは、女性ボーカルの「風を読む人」

静かで、内省的で、見えない力とどう付き合っていくかを歌った曲です。

風は止められない。

でも、読むことはできる。

怖がって窓を閉じるだけではなく、小さな帆を張ってみたい。

そんな想いを込めました。

もうひとつは、男性ボーカルの「風を切る人」

こちらは太鼓を使った、力強い曲です。

風の中に立つ。

向かい風を受けながらも、自分の帆を下ろさずに進む。

恐れながら、それでも前を向く。

そんな決意の歌になりました。

同じ「風」でも、受け取り方によって曲の表情は変わります。

女性版は、風を感じる歌。

男性版は、風の中へ進む歌。

どちらも、私の中に生まれた「風」の形です。

そして、ジャケット画像も作りました。

女性版は、夕暮れの風に揺れる海辺のような、静かで美しい情景。

男性版は、太鼓と風を感じる、力強く前へ進むような情景。

音楽、言葉、画像。

それぞれの形で、今回の「風」を表現してみました。

雫さんのテーマ「風」は、とても自由な入口でした。

だからこそ私は、そこから科学へ、ことわざへ、占いへ、哲学へ
AIへ、そして音楽へと広げていくことができました。

最初はただ、風について考えていただけでした。

でも気づけば、それは生き方の話になっていました。

風は、見えない。

けれど、確かに世界を動かしている。

人の言葉も、創作も、AIも、時代の流れも、きっと同じです。

大事なのは、見えない力にただ流されることではなく
見えない力との距離感を覚えること。

風を怖がるだけではなく、風を読むこと。

強さを知ること。

向きを知ること。

帆を張ること。

守るべき灯火を守ること。

そして、自分の中からも、誰かの心の空気を少し入れ替えるような
小さな風を起こすこと。

今回、天野雫さんの「風」というテーマに出会えたことで
私の中にもひとつの風が吹きました。

その風に想いをのせて、作品として届けてみたいと思います。

風を止めることはできない。

けれど、風を読むことはできる。

便利なものほど、扱い方を間違えると危険になる。

でも危険があるから使わないんじゃなくて、危険を知ったうえで、うまく付き合う。

それが、私にとっての「風」でした。

タイトル:風を読む人

見えないものほど
世界を動かしている
頬をかすめた風に
僕は少しだけ 立ち止まった

風はどこから来るのだろう
誰にも姿を見せないまま
木々を揺らし 雲を運び
遠い季節を連れてくる

差があるから 動き出す
冷たい場所と 温かな場所
世界がそっと 偏りを直すように
空気は流れていく

優しいだけじゃないことを
僕らはもう知っている
灯火を消す風も
船を進める風も
同じ空から吹いている

風を止めることはできない
だけど風を読むことはできる
怖がって窓を閉じるより
小さな帆を張ってみたい

強すぎるなら 身を守って
向かい風なら 少しかがんで
見えない力に流されず
見えない力と生きていく

明日は明日の風が吹く
そんな言葉を思い出した
今日の向かい風だけで
人生を決めなくていい

柳の枝がしなるように
折れない強さを覚えたい
真正面から戦うだけが
勇気じゃないと知ったから

便利なものほど
危うさを隠している
火も 水も 言葉も
この新しい時代の風も

風を止めることはできない
だけど風を読むことはできる
恐れを理由に背を向けず
危うさごと抱いて進む

追い風ならば 帆を広げて
荒れる夜なら 灯りを守って
見えない力に飲まれずに
見えない力と生きていく

風は声に似ている
届く人には届いて
届かない人には
ただ通り過ぎていく

それでも僕は
小さな言葉を放つ
誰かの胸の空気が
少しだけ入れ替わるように

風を止めることはできない
だけど風を読むことはできる
世界が変わり続けるなら
僕も少しずつ変わっていく

怖いから使わないんじゃない
危うさを知って手を伸ばす
見えない力に流されず
見えない力と生きていく

頬をかすめた風に
僕はもう一度 息をした
見えないものほど
たしかに僕を動かしている

風を読む人

風が来る
胸の奥まで
見えない力が
今 目を覚ます

誰にも見えないその流れが
街を揺らし 雲を運ぶ
止めようとしても止まらない
だから僕は 目を逸らさない

優しいだけの風じゃない
灯火さえも消してしまう
それでも船を進めるのも
同じ空から吹く風だ

逃げるためじゃない
恐れを知るために
僕らは何度も
この風の中に立つ

風を切れ
前を向け
見えない力に飲まれるな
傷ついても
揺らされても
自分の帆だけは下ろすな

風を読め
今を越え
向かい風さえ力に変えろ
怖いから背を向けるな
危うさごと抱いて進め

明日は明日の風が吹く
ならば今日の風を受けよう
順風だけを待つよりも
荒れる空で覚えることがある

柳のようにしなやかに
折れないために身をかわす
強さとは押し返すことだけじゃない
倒れず残ることでもある

火も水も
言葉も時代も
便利なものほど
刃を隠している

風を切れ
前を向け
見えない力に奪われるな
燃える胸を
守りながら
自分の声だけは離すな

風を読め
今を越え
追い風ならば帆を広げろ
荒れる夜は灯りを守れ
危うさごと抱いて進め

風は問いかける
お前はどう生きる
流されるのか
それとも読むのか

見えないものに
支配されるな
見えないものと
共に進め

風を切れ
前を向け
この世界が変わり続けても
恐れながら
それでもなお
僕らは帆を張って生きる

風を読め
今を越え
向かい風さえ道に変えろ
便利さも危うさも
知ったうえで手を伸ばせ

風が吹く
僕は進む
見えない力と
生きていく

風を切る人


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#風


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