「こどもNISA」より前にやるべきこと──教育費と金融教育のはなし
こんにちは、ぬまLabの沼倉弘幸です😊
平日は銀行で経理・総務まわりの仕事、週末は中小企業診断士として活動をしています!
先日の記事では、こどもNISAを使ってムリなく教育資金600万円を目指す3ステップを、初心者の方にもわかりやすく整理してお伝えしました。
【前回記事】
こどもNISA完全ガイド|ムリなく600万円を目指す3ステップ
今回はこの記事に関連して、子供の教育資金と金融教育について考えてみます。
きっかけはもちろん、2027年から開始予定の新制度「こどもNISA」です。
制度の中身は過去の記事を参照いただきたいのですが、今回は「お金を扱う力を育てる」という視点に着目し、ぬまLabなりに整理してみたいと思います。
動画解説もありますので是非ご覧ください。
📌 この記事でわかること
・大学卒業までの教育費がどれくらい必要で、その準備をいつ・どう始めるべきかがわかる。
・こどもNISAが”教育資金づくりの制度”であると同時に、子供の金融リテラシーを育てる入り口であることが理解できる。
・家庭でできる金融教育の3ステップ(お小遣いの管理/子供名義口座/こどもNISAによる長期資産形成)の進め方が具体的にイメージできる。

教育資金は”気づいたときには大きな金額”になっている
大学卒業までにかかる教育費は、進路によって差はあるものの、決して小さな金額ではありません。一人あたり最低でも1,000万円、多いと3,000万円といわれています。しかも、
物価上昇(インフレ)で、将来の学費・生活費の実質負担は増える方向
「そのうち考えよう」と後回しにしているうちに、準備期間が短くなる
貯金だけで準備しようとすると、インフレに実質目減りさせられる
といった事情から、早めに、かつ効率的に教育資金を準備する必要性が高まっています。
そんな中で登場するのが、2027年開始予定の”こどもNISA”です。
子供名義で運用できる非課税制度として、教育資金づくりの選択肢を広げるものとして注目されています。
ただし、ここで一度立ち止まりたいのが、
”制度を使えば安心”ではなく、”制度をどう使うか”が本質的に大事
という点です。新NISAのときと同じように、「なんとなく始めたけど、よく分からないまま」になってしまっては、せっかくの制度も宝の持ち腐れになりかねません。
こどもNISAが持つ、もうひとつの意味
こどもNISAのメリットとしてまず語られやすいのは、非課税での運用効率の良さです。ですが、それだけではありませんよ。
子供自身の名義で口座を持つこと自体が、「これは自分のお金」という当事者意識を育てる
運用状況を親子で確認する習慣が、自然な金融教育の機会になる
”増やす”体験だけでなく、”自分の資産に関心を持つ”きっかけになる
つまり、こどもNISAは効率よく教育資金を貯める制度であると同時に、”子供が金融リテラシーを身につける入り口”としての役割を担うことができます。
だからこそ、制度を導入する前に、家庭での土台づくりをしておくことが重要になってきます。
ぬまLabが考える「家庭でできる金融教育」3ステップ
ここからは、ぬまLabとして提案したい「家庭向け金融教育の3ステップ」をご紹介します。

ステップ1:お小遣いで「使う・貯める」を体験させる
最初の一歩は、とても身近なところから始まります。
現金を「使うお金」「貯めるお金」に分けて管理させる
使い切ったら終わり、というルールで「限りある資源」の感覚を持たせる
貯めたお金で何ができるかを、一緒に考える
こうした日々の小さな積み重ねが、”お金は使い方次第で意味が変わる”という感覚を育てます。ここを飛ばして制度の話に進んでも、なかなか実感が伴いません。
例えば、子供と一緒にスーパーに買い物にいって、「100円以内の好きなお菓子1つ買っていいよ」と言うことってありますよね。
でも、このステップ1の観点で言うと、もう一歩踏み込んで「100円あげるから、これで好きに買い物してきていいよ」というのが本質なんです。
子供が自ら考え、選択することに重きを置くべきなのです。
ステップ2:子供名義の口座を持たせ、当事者意識を育てる
次に、実際に子供自身の名義で口座(あるいはこどもNISA口座)を持たせ、「これは自分の資産だ」と感じられる状態をつくります。
通帳や残高を、定期的に一緒に確認する
お年玉やお祝い金の一部を、その口座に入れる体験をさせる
「増えた・減った」という変化を、感情ではなく事実として一緒に見る
数字が動くのを見ることは、大人が思う以上に子供の関心を引きます。ここで「自分ごと」の感覚が育つと、次のステップが生きてきます。
ステップ3:こどもNISAを活用した長期の資産形成を設計する
ステップ1・2の土台ができて、はじめて「こどもNISA」の出番です。
教育費のゴール(時期・金額)から逆算して積立額を決める
生活防衛資金とは切り分けて、長期前提で運用する
定期的な見直しのタイミングを、家族の予定として決めておく
ここまで来ると、子供にとってもよく分からない制度ではなく、”自分が育ててきたお金の続き”として捉えられるようになります。
お金を「残す」ことより、「扱う力」を育てること
ぬまLabは、銀行での実務経験と、中小企業診断士としての視点をベースに、
会社のお金(経理財務・経営データ)
そこで働く人・家庭のお金(金融教育・資産形成)
の両方をつなぐお手伝いをしていきたいと考えています。
こどもNISAのような制度は、あくまで「器」です。器をどう使うかは、日々の家庭での関わり方次第だと感じています。
お金を多く”残す”ことだけを目指すのではなく、子供自身がお金と付き合っていく金融リテラシーを育てること。そこにこそ、これからの金融教育の意味があるのではないかと思います。
ぬまLabでは、「バックオフィス業務をラクに、ミスを防ぐ仕組みづくり」をテーマに、平日はXで経営情報関連の小ネタ発信、土日はnoteで記事執筆を続けていきます。
現場の細かな事務作業やムダな二度手間を見直し、業務の自動化や仕組み化によって、作業時間の削減と事務ミスの低減を同時に実現していきます。
もし気になる点やテーマがあれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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