独りで抱え込まなくていい――「そだちの進路室」を始めます
はじめまして。「そだちの進路室」を書いている、夏樹と申します。
長く、高校や特別支援学校の現場で、生徒たちと関わってきました。今も、教育に関わる仕事を続けています。ある生徒とは、入学してから卒業後まで、何年も継続してお付き合いさせていただいたこともあります。
保護者の方々とも、同じだけの時間、向き合ってきました。心配事も、苦労も、たくさん聞かせていただきました。
その中で、繰り返し感じてきたことがあります。
見えないのは、5年後、10年後の姿
保護者の方は、誰よりも自分の子どものことをわかっています。今、何に困っていて、何が好きで、何が苦手か。それは、どんな専門家より、はるかに詳しく知っておられます。
それでも、5年後、10年後にお子さんがどんな姿になっているのか。そこを見通しながら、今何をすればいいのか。その部分だけは、なかなか一人では見えてこないものだと感じてきました。
ある保護者の方から、こんな言葉をいただいたことがあります。
「この子の将来がどうなるのか、誰に聞けばいいのかもわからない」
同じような言葉を、これまで何度も聞いてきました。特定の誰かの話ではなく、多くの保護者の方が、同じところで立ち止まっているように思います。
その"見通しの持てなさ"を、少しでも軽くするお手伝いができないか。それが、このアカウントを始めた一番の理由です。
私の専門について
「公認心理師」の国家資格を持っています。専門は、発達障害や知的障害のあるお子さんへの支援です。
気持ちの安定や人との関わり方、身の回りのことやコミュニケーションといった、日々の生活の土台となる部分を中心に関わりながら、そこに進路支援や認知行動療法(CBT)の視点を重ねてきました。
CBTを実践するようになったのは、知的障害のある生徒の支援で、応用行動分析を中心としたアプローチに携わったことがきっかけでした。
行動の背景にある理由に目を向けているうちに、次第に「その子が物事をどう捉えているか」という、認知の部分にも関心が向くようになりました。
考え方が変わると、行動も、表情も、少しずつ変わっていく。そうした場面を、これまで何度も見てきました。保護者の方ご自身の不安との向き合い方にも、この視点はきっと役に立つと思っています。
このアカウントで伝えたいこと
「そだちの進路室」では、思春期から高校卒業後にかけての、日々の困りごとや進路について、私の立場から見えてきたことをお伝えしていきます。
対象は、診断がついているお子さんだけではありません。発達障害、知的障害、グレーゾーン、まだ受診には行っていない、という状況も含めて、「うちの子はこれからどうなるんだろう」と感じているすべての保護者の方に向けて書いていくつもりです。
不安との向き合い方、進路や制度についての実務的な情報、学校現場で見えてきたこと、そして不登校や行動面の困りごとといった二次的な課題への向き合い方。そうしたテーマを、これから少しずつ積み重ねていきます。
最後に
安心と見通し。この2つを、少しでもお届けできたらと思っています。
子どもの将来について、独りで抱え込まなくていいんです。
一緒に、考えていきましょう。
