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【人生の12分の1は夢の中】 『夢を見る技術』が明かす夢の真実 : あなたの悪夢は予知夢かもしれない? 脳神経外科医が語る夢と病気のヤバい関係

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翔平 : 最近読んだ本がすごく面白くてさ。『夢を見る技術』っていう、脳神経科学者で脳神経外科医でもあるラウール・ジャンディアル博士の著書なんだ。彼は、脳の治療と研究に多くの時間を費やしてきた人物で、特に夢に関心を持っているんだよ。

奈美 : へえ、夢に関する本なんだね。神経科学の専門家が書いているなら、すごく深そうだね。どんなことが書いてあるの?

翔平 : 彼はね、夢を見ることは人類が進化の過程で獲得した能力で、「種として生き残るために不可欠なものであった」って主張しているんだ。人間に本当に必要なものは睡眠ではなく、むしろ夢なのかもしれない、ってね。

奈美 : 夢が生き残るために必要だったなんて、単なる不思議な現象じゃなくて、すごい説だね。

翔平 : そう、しかも驚くべきことに、最新の研究で、夢を見ている時の脳は目覚めている時とほぼ同じくらい活性化していることが分かっているんだ。特定の部分によっては、目覚めている時よりも多くのエネルギーを消費しているらしい。

奈美 : 眠っているのに脳はフル稼働しているんだね。私、夢って全然見ない方だと思ってたんだけど...。

翔平 : それは単に覚えてないだけだよ。博士によると、ほとんどの人は夢を見ているし、夢は見なければならないものなんだ。計算すると、私たちは人生の約12分の1、つまり毎年一カ月を夢を見て過ごしていることになるらしい。

奈美 : 人生の12分の1!そんなに長い時間、夢を見続けているんだ。脳の活動がそんなに活発だと、夢には何か大事な役割があるんだろうね。

翔平 : まさにその通り。夢の重要な機能の一つが、人間関係の思考実験なんだ。夢は、私たちが日常ではありえないような状況を描き出しながら、社会的知性を磨き、将来の危機に備えるためのロールプレイングのような役割を担っているんだよ。

奈美 : 思考実験かぁ。でも、夢って、どうしてあんなに支離滅裂で非論理的な展開になることが多いんだろう?

翔平 : それはね、夢を見ているとき、脳の論理やリアリティチェックを司る「エグゼクティブ・ネットワーク」が停止しているからなんだ。その代わりに「イマジネーション・ネットワーク」というものが支配権を握っていて、これが記憶のゆるやかな連想や斬新な組み合わせを追求することで、夢の独特で創造的な物語を紡ぎ出しているんだ。

奈美 : 現実のルールから解放されて、自由に発想する時間なんだね。それが創造性にも繋がるのかな?

翔平 : その通り!夢は発散的思考(型にはまらない思考)を促し、創造性の中心に位置している。歴史上の偉大な発明や発見、たとえば元素の周期表やDNAの二重らせん構造の発見なんかは、夢に導かれて生まれた例もあるんだ。

奈美 : すごい!夢がイノベーションの源になっていたんだね。ところで、この本には、みんなが見るような普遍的な夢についても触れられているの?

翔平 : もちろん。世界中の調査でも、追いかけられる夢や落ちる夢といった、夢の内容は時代や文化を超えてほとんど変わっていないことがわかっている。特に興味深いのが性的な夢だよ。

奈美 : 性的な夢?それも普遍的なんだ。

翔平 : そう。調査によると、日本人の68パーセント、イギリス人の90パーセントなど、多くの人が性的な夢を見たことがあるという結果が出ている。そして博士は、ある推計によると、夢全体の12分の1は性的なイメージをともなっていると述べている。

奈美 : 12分の1ってすごい頻度だね。じゃあ、夢の中で浮気しちゃうのは、やっぱり現実の願望が関係しているのかな...?

翔平 : そこがポイントなんだ。博士は、性的な夢は必ずしも現実の欲望を表しているわけではない、と解説している。私たちはほぼすべての人が夢のなかで浮気をするらしいんだけど、これはむしろ、人類の生存のために、脳が性的な柔軟性や探究心を与える役割を果たしている可能性があるんだ。

奈美 : なるほど、現実のパートナーとの関係の不満を示すものとは限らないんだね。夢の解釈って難しいけど、この本を読めばもっと深く理解できそうだね。

翔平 : そうだよ。それに、夢は私たちの健康状態についても警告してくれることがあるんだ。例えば、夢の内容を実演してしまう「レム睡眠行動障害(DEB)」という症状は、パーキンソン病やレビー小体型認知症が発症する数年前から現れる前駆症状であることが、研究で明らかになっているんだ。

奈美 : 夢がそんな将来の病気を予知するなんて、本当に驚くべきことだね。

翔平 : 夢の力を最大限に活用する方法も紹介されているよ。たとえば、頻繁に苦しめられる悪夢を書き換える「イメージリハーサル療法」や、夢を見ていることを自覚しながら見る「明晰夢」を誘発するテクニックが詳しく解説されている。

奈美 : 夢をコントロールできるなんて、まるで魔法みたい!どうやったらそんなことができるのか、すごく気になるよ。

翔平 : 訓練次第で、夢の展開を操作したり、夢の中で危険のない状況でスキルを練習したりもできるんだ。夢の可能性は無限大で、私たちが人間らしく適応していくための、究極の贈り物なんだと博士は結論づけている。

奈美 : 夢が私たちの心と体を形作り、時には未来さえも示唆してくれるなんて。脳の仕組みから進化上の利点、そして応用技術まで、そんなに夢の秘められた力について詳しく書かれているなら、私もぜひ読んでみたい!

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