見出し画像

話すのは苦手だった。でも、文章なら自分を表現できた

私は昔から、自分の気持ちを言葉にして伝えることが苦手でした。

頭の中ではいろいろ考えているのに、いざ人に伝えようとすると、うまく言葉が出てこない。

あとになって、

「あのとき、本当はこう言いたかったんだ」

と気づくこともよくありました。

だから私はずっと、自分のことを「表現するのが苦手な人」だと思っていたんです。

でも最近、昔のことを振り返っていて、

「もしかしたら、そうでもなかったのかもしれない」

と思う出来事を思い出しました。

中学生の頃、毎年、読書感想文を書いていました。

私はその読書感想文で、中学3年間、毎年「特選」に選ばれました。

特選になった文章は校内に掲示され、それを読んだ先輩や友人から、

「MARUって、こんな文章が書けるんだね」

「いい読書感想文だったね」

そんなふうに声をかけてもらうことがありました。

そのときのことは、今でもよく覚えています。

自分の書いた文章を誰かが読んでくれた。

そして、その文章について声をかけてくれた。

なんだか誇らしくて、とても嬉しかったんです。

でも当時は、

「私は文章を書くことが好きなんだ」

なんて考えたことはありませんでした。

アラフィフになった今、あの頃のことを振り返ってみると、少し違って見えます。

私は、自分の気持ちを話して伝えるのは苦手でした。

でも、文章を書くときは違った。

時間をかけながら、

「私はどう感じたんだろう」

「どう書いたら伝わるんだろう」

と考えることができました。

もしかしたら私はあの頃から、話すことではうまく表現できなかった自分を、文章の中では表現できていたのかもしれません。

そう考えると、今noteを書いていることも、突然始まったことではないのかもしれません。

自分が経験したことを書く。

そのとき感じたことを書く。

そして、それを誰かが読んでくれる。

「私も同じです」

「読んで気持ちが楽になりました」

そんな言葉をもらえることもあります。

そのとき感じる嬉しさは、中学生の頃、校内に掲示された読書感想文を先輩や友人が読んでくれたときの気持ちと、どこか似ています。

あの頃は学校の掲示板。

今はnote。

場所はまったく違うけれど、「自分の書いたものが誰かに届くのが嬉しい」という気持ちは、ずっと変わっていないのかもしれません。

最近、私はこれからの働き方やお金についても考えるようになりました。

本業の理学療法士を辞めたいわけではありません。

でも、本業とは別に自分で小さな収入を作れるようになったら、これからの暮らしの安心や選択肢を少し増やせるんじゃないか。

そんなことを考えています。

では、

「私は何をして収入を作りたいんだろう?」

と考えたとき、ただ稼げれば何でもいいわけではありませんでした。

できることなら、自分が好きなこと。

自分らしく続けられること。

そして、誰かの役に立てること。

それが少しずつ収入にもつながっていったら嬉しい。

そう考えたとき、私にとって「書くこと」は、とても自然な選択肢でした。

自分には何ができるんだろうと考えると、つい新しい資格やスキルを探したくなります。

でも、これからの自分に必要なものは、新しく手に入れるものだけではないのかもしれません。

昔からなぜか好きだったこと。

人から褒めてもらったこと。

やっていると嬉しかったこと。

これまでの自分の中にも、これから育てられるものが眠っている。

40代後半になって、そんなふうに思うようになりました。

そして、もう一つ。

私は子どもに、何歳になっても、自分の好きなことを大切にして、新しいことに挑戦している母の姿を見せたいと思っています。

うまくいっている姿だけじゃなくてもいい。

失敗することもあるし、迷うこともある。

それでも、自分が好きだと思えることを大切にして、一歩ずつ進んでいる。

そんな母でいたい。

子どもに「好きなことを大切にしてね」と言葉で伝えるだけではなく、私自身が、好きなことを大切にしている姿を見せたい。

その一つが、今の私にとって「書くこと」なのだと思います。

中学生の私は、自分が文章を書くことを好きだとは気づいていませんでした。

ただ、自分の書いた文章を誰かに読んでもらえることが嬉しかった。

あれから30年以上経って、私はまた文章を書いています。

そして今度は、「書くことが好きだった自分」を、自分でちゃんと大切にしてみたい。

それが誰かに届いて、誰かの役に立って、いつか小さな収入にもつながったら。

それは私にとって、ただ「お金を稼ぐ」ということとは少し違います。

好きなことを大切にしながら、自分を表現する。
そして、その積み重ねが暮らしの安心にもつながっていく。

そんな生き方ができたらいいなと思っています。

話すのは、今でも得意ではありません。

でも、文章なら伝えられることがある。

中学生の頃に感じたあの嬉しさを、アラフィフになった今、もう一度育ててみようと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集