見出し画像

からだは、教科書どおりにはいかない。25年診てきた鍼灸師が、いま伝えたい「養生」のこと


こんにちは。
東京・日本橋にある鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。

鍼灸師として治療室を開いて、気がつけば25年。

これまで、本当にたくさんの方のからだに触れ、いろいろなお話を聞いてきました。

肩が痛い。
眠れない。
冷える。
疲れがとれない。
胃腸の調子がいまひとつ。
なんとなく元気が出ない。
気持ちが沈む。

治療室には、いろいろな「ちょっと調子が悪い」方がやってきます。

25年も人のからだを診ていると、さぞかし「からだのことがわかるようになる」のでは?

と思われるかもしれません。

ところが、むしろ逆でした。

からだって、教科書どおりにはいかない!

年々、そう思うようになりました。

同じ「冷え」でも、その理由は人によって違います。

同じ人でも、春と秋ではからだが違う。

去年は平気だったことが、今年はちょっとしんどかったりする。

年齢を重ねれば、また変わります。

だから、

「この症状なら、これ」

と単純にはいきません。

その人は最近どんな生活をしているのか。

ちゃんと眠れているのか。

何を食べているのか。

季節はどう変わってきたのか。

そんなことをひとつずつ見ながら、

「どうして今、このからだになっているんだろう?」

と考える。

わたしは、この「からだの理由」を読み解くことが大好きです。


養生は、何かを始めることだけじゃない

養生というと、

「身体にいいことを、ちゃんと続ける」

というイメージがあるかもしれません。

早く寝る。
バランスよく食べる。
適度に運動する。
身体を冷やさない。

もちろん、どれも大切です。

でも、毎日全部できるかというと……

わたしも無理です(笑)。

だから、養生の一歩目は、新しく何かを始めることだけではないと思っています。

まずは、

今の自分がどう過ごしているのかを知ること。

最近ちゃんと眠れてる?

何を食べてる?

疲れが抜けにくくなってない?

去年と今年で、何か変わってない?

自分のからだは毎日一緒にいるので、案外その変化に気づきにくいものです。

だから、ときどき振り返る。

そこからでいいと思っています。

昔の知恵を、今の暮らしに合わせて使う

中医学には、何千年も受け継がれてきた知恵があります。

そして25年間臨床をしていると、教科書から学んだこと以上に、患者さんから教えていただいたこともたくさんあります。

「ああ、人のからだって、こんなことがあるんだ」

と思ったことが何度もありました。

一方で、昔の人と今のわたしたちでは、暮らしがずいぶん違います。

エアコンがあります。
コンビニがあります。
夜遅くまで明るい。
スマホも手放せません。

仕事の仕方も、食べるものも、眠る時間も変わりました。

だったら、

昔の知恵を、今の暮らしに合わせて使えばいい。

わたしはそう思っています。

東洋医学の知識をたくさん覚えることよりも、

「今のわたしには、どうだろう?」

と考えてみる。

このnoteでは、そんな「今の暮らしの中でできる養生」を書いていきます。

「ちょっと調子が悪い」ときに思い出してもらえる場所に

季節とからだのこと。
冷えのこと。
眠りのこと。
食べること。
年齢とともに変わっていくからだのこと。

中医学や鍼灸の考え方も交えながら、なるべく普通の言葉で書いていきます。

そして、ときどき全然関係のない話もする予定です。

おいしいものを食べたとか。
猫のこととか。
最近こんなことを考えたとか。

からだは、暮らしと切り離せませんから。

わたしの日常もちょこちょこと、ちりばめていこうと思っています。

そして、このnoteを読んだときに、

「そういえば最近のわたしのからだはどうかな?」

と、ちょっと立ち止まってもらえたらうれしい。

調子が悪くなってからではなく、

「なんとなくおかしいかも?」

くらいのところで、自分の変化に気づく。

このnoteを、

「ちょっと調子が悪い」ときに、ふと思い出してもらえる場所にしたい。

そんなことを考えています。

まずは毎週ひとつ。

木曜日の朝に、ぼちぼちと。

どうぞよろしくお願いいたします。

かとうようこ

いいなと思ったら応援しよう!