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下半身ドッシリ

〜この手があったか!あったか體のヒント集〜

常々お伝えしている「下半身ドッシリ、上半身ゆったり」について、こんな質問が。
質問者さん: 『最近思うのが、下半身ドッシリは
静止した状態から動き出すタイミングとしてはハマるのですが、走ってる時や動いてる途中に意識すると、逆に脚が重くなる気がします。むしろ、下半身は軽くした方がイメージとしてハマる感覚があるのですが…。』

とても良い質問だったので、この場で解説してみようと思う。

まず状況が2つの場面の話である事。
①静止状態からの動き出し
②動いてる最中
質問は、①では問題ないが②では当てはまらないのでは?と。
はい、これはこれで『その通り!』。
という事はつまり、『条件によって意識は変化しますよ〜』というのが答えだ。質問者さん、私の言葉が足りなくてすみませんでした🙇!

特に歩く、走るといった「一定時間の反復動作」の場合はそもそも先の①と②で動きの構造自体が違い、感じ方そのものが変わる。あべこべ理論=「裏のウラは表」現象をどう受け入れるか。
つまり、そもそもあべこべ理論は、肩甲骨周り(=肩甲帯)のホバリングによる緊張を防ぐためのものであり、そもそも運動の場面で肩甲帯は「重く」使えたほうが良い。
ある側面(①の場面だけとは限らないので)では「上半身の重さを感じたい」からこそ、まず『下半身を重く』して上半身を開放するのだ。それによって重力に逆らわない肩甲骨そのものの重みを繊細に感じとる事ができる。

それに続く②の場面ではそのまま肩甲帯ごと重さを感じながら動けたほうがいいので、その意味で下半身をわざわざ重く意識しないフェーズに突入する。
ちなみにその一連の動きは「今の動作は次の動作の準備にもなる」という永久運動になっていく事を付け加えておく。

逆にそこに気づく質問者さんの繊細さに拍手を送りたい。

ただし。
ここからは考察を深めてみよう。
前提として、実はこの時の「上半身」は肩甲骨周りの「付属肢骨格」のこと。
そしてそれに対応する「下半身」は、「体幹下部」という事になる。脚部を含まないのだ。

あくまで肩甲骨周りのパーツを受け止めるための「中軸骨格」、しかも下部(仙骨周り)を指すのである。どういうことかと言うと…

いわゆる「上半身」の重さが感じられたとして、その精度を高めるには、

体幹下部の支え

が必須。この部位が土台となって体幹上部をしっかり起こし、それによって肩甲骨との「滑り」がさらに高まる…という循環が生まれるのがお分かりいただけるだろうか。
故に、結局、下半身も重く使えたほうが良いのだ。

また「下半身ドッシリ」は「密度が濃い」という意味であることから、体幹最下部の「座骨」を「重くしておく」という感覚は必須である。
それが出来てはじめて「飛び出しやすい仙骨」をテコの作用で包めるのだ。

つまり、これでいくと『脚が重くなる』ことは無くなる。それでも重く感じる場合、脚を「上げよう」としているのであり、それは「重力に逆らう動き」に他ならない。
如何に重力に逆らわず、味方につけるか。
それが永久のテーマである。

そしてさらに次のフェーズとして「脚部を重くする」という意識に。結局ここに帰って来る。そう、連鎖運動とは循環運動なのだ。
例えば歩行時において
・接地脚にしっかり荷重し重くしてはじめて体幹部がそれを追い越すテコ運動が生まれる。
・肩甲帯の重みも座骨の重みもすべて、接地脚荷重のための重しである。
という訳だ。

しかし誤解しやすいのは意識し過ぎて全体のリズムがくるってしまうこと。すべては一瞬一瞬で過ぎ去っていく感覚であり、左脳で考えてやる類いのものではない事を肝に銘じてほしい。

そのかわりこのリズム感が掴めた時は、文字通り「言葉にならない」ほどの多幸感に包まれるであろう。

Listen!to your body.
あなたも意識をちょっと変えるだけでご機嫌なセルフケアを!

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