数行日記:大喜利と小説
もともとそんなにテレビっ子じゃないんだけど、わりと、バラエティー番組は見るほうだったんですよ。だらだらつけっぱなしにするのは好きじゃなくて、見たい番組だけ録画して見ているくらいの感じ。それがね、小説の仕事を始めてから、本当にめっきり見なくなってしまって。単純に時間がなかったから、なんですけど。執筆時間を作るためにいろいろ削るわけですけど、一番削られたのがテレビでした。
バラエティー番組って見なくても別に支障はないんですよ。テレビ見ている時間あったら一冊でも本読もう、とか思っちゃってたし、ニュースはそれなりに見ていたけど。けどね、バラエティーぜんぜん見なくなったら、本当に、笑わされる機会がめっちゃ減ったんだわ。ひとりで家にこもって執筆だけしている生活だからなおさら。
SNSのショート動画とかも、たまに見ちゃうし、よく見るYouTubeチャンネルはおもしろい系だから笑っちゃうけど、少し前に久しぶりにアメトーーク見て、まじで涙流して笑ったの。何芸人だったかな。まじで、うそ!ってくらい笑った。小説って、感動したり圧倒されて泣くことはあるけど、涙でるほど笑うことはほとんどない。やっぱり人に笑わせてもらうのって超大事。と思って、それからは、アメトーークとかかまいガチとか、好きだった番組くらいは見ようと思って、見ています。
前置きだけでずいぶん長くなってしまったんだけど、まあいいか。
それで、最近アメトーークで「大喜利苦手芸人」がやっててね。普通におもしろくて超笑ってたんだけど、大喜利のコツみたいな話のときに千鳥の大悟さん(大喜利得意側で出演していた)がね、たとえば「おばあちゃんにやったらダメなこと」みたいなお題のときに「おじいちゃんにも、お母さんにも、お父さんにも、赤ちゃんにもやったらダメなことじゃ、おもしろくない」みたいなことを言っていて、おおお!となってしまった。(たとえば「ロケットをつけて飛ばす」とかは、おばあちゃんだけじゃなく誰にやってもダメだから、大喜利の答えとしてはあんまりよくない、ということ)これって、小説でも同じじゃない?とか勝手に思ってしまって。主人公をシャッフルしても成り立つ小説もおもしろいけど、やっぱり、その主人公だからおもしろい、その人だから成り立つ、ということはすごく大事だな、と思ってしまった。
そのあと笑い飯の西田さんが(西田さんも大喜利得意側の出演)「写真でひとこと」のお題に対して「見えているものをそのまま使うより、そこに見えていないものを想起させる答えのほうがいい」というようなことを言っていて、これもおおおおおとなってしまった。すっごいショートショートみたいな考え方だなって思って。ショートショートも、お題にそのまま、素直な作品ももちろんおもしろいけど、やっぱり、そんな発想?とか、そんな着眼点?とか、その角度から書く?!みたいなのが、おもしろいと思うんだ。発想の飛躍。どこまで飛ばせるか。それでいて、ちゃんとお題には沿っているという納得感もあるもの。大喜利も、完全にわけのわからない、脈絡がなさすぎたら「?」ってなるだけだし、とか思って。それを、芸人さんは瞬間的にやっているんだなって思ったら、ほんと頭の回転が速いし、小説を書くのがうまい人が多いのも納得だなって思ってしまうよね。
別に何が言いたいとかいうわけじゃないんだけど、めっちゃ笑ったし、小説のコツみたいなものまで得てしまって、いい回だったなーということですね笑。
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