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何のために電話したんですか?

‥‥RRRR

家の電話が鳴った。

「はい」

3分後「失敗した」と、思うとは思わず
この時の私は、すぐに出てしまった。



実家にいた頃と違って、家の電話が鳴るときは
だいたい、学校か不要品ありませんかの話。

部活で出ていることもあるし
季節柄、熱中症かなと心配になり
すぐ出てしまう。


電話の向こうで機械音声が聞こえた。
『日本郵便です。連絡が取れず配送が…』


(配送…??)
(さっき、ふるさと納税の
 受け取り時間の設定はしたけど?)


アナウンスがありボタン操作ののち
オペレーターと繋がる。


『ろくねこさんで、お間違いないでしょうか』
『配送伝票に名前と電話番号があって』

電話の向こうは若い男性の声。

「はい」


『何度か連絡をしましたが
 繋がらなかったためご連絡しました』

(ん…?配送伝票なかったけど…?)


「はい。それで、どういうご要件ですか?」


『配送伝票に名前と電話番号があって』


「それは、分かりましたけど、
 どういうご要件ですか?」


『配送伝票に名前と電話番号があって』


(え?詐欺?
 でも名前も家の電話番号も知ってる…)


「それは、さっきも聞いてわかっています」
「どういうご用件ですか?」


『ですから、配送伝票に名前と電話番号があって』

同じことしか繰り返さない。



名前も知られていて、電話が来ている。
詐欺と判断しきれない。

「伝票と名前はわかったんですが、
 何の用事でかけてきたんですか」


とうとうイライラしてきた私は
少し冷たく言ってしまった。


『何度か連絡しても連絡が取れなかったので』


(何回、同じこと言うのかなー)


「それも聞きました。で、何?荷物の件ですか?」


『配送伝票に…』


「もう伝票は分ったから。で、荷物は何?」


『え…』


「だから、荷物は何ですか?」
「配達日時は?」


『7/22です』


「こっちが発送?それとも配送?」


『発送です。伝票に…』


最後まで言い終わる前に
「どこに?」

『鹿児島です』


「え?何?こっちから鹿児島へ?」


怪しいと思い始めたので、こちらも強気。
もうこうなると、どちらが詐欺師なのか
分からない。


「で?電話番号が家の電話?」


『はい』


「あー!絶対嘘だね!
 私は配送のときは、家の電話は絶対に書かない」

「しかも、鹿児島に発送なんてしてない」
「詐欺だね!!」


ガチャン!


(‥‥あんなに嫌な感じで電話したけど
 本当に日本郵便だったらどうしよう)


この後すぐに日本郵便に電話。
やはり、日本郵便からではなかった。


その後、家の電話番号と名前を知られているので
警察の特殊詐欺関連のところに電話。

この手の詐欺が流行っているそう。


「よく、途中で気づきましたね」
電話口のおまわりさんは、そう言ってくれた。


家の電話を書かないことと
療養中で家にいて発送することがないこと


これがあったから、すぐに気づいただけ。
私も、切ってから不安になった。


少し前はヤマトのフリをするというのは
聞いていたけれど、今は日本郵便か…

これは、数日前の話。

「何のために電話をしてきたのか」
を明確に答えられないところから、違和感を感じた。

日本郵便を名乗る「機械音声」の電話が来たらご用心。


※日本郵便に確認したところ、
 この電話は日本郵便とは無関係でした。

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