読めない名前の保険勧誘電話
勧誘やいたずら電話に対しては、
強気で対応するようにしている。
(RRRRRR……)
出るとまた勧誘。
やっかいなタイプだ。
大体おばちゃんで、勢いがすごい。
今回も保険会社?の勧誘。
はぁ。めんどくさい…
受話器を放置しようかな、と
思ったときだった。
『〇〇さんは保険は…』
(…ん?名前の読み方を間違えてる)
私の名前は
昔の辞書に載っていたが
簡単に読めない。
(‥‥!よし!)
またウソを思いついてしまった。
めんどくさかった、保険の電話。
がぜんやる気になった。
「あの…」
声を低くし、沈んだ声を出した。
トーンが変わったのを感じ
電話口の向こうの空気も変わる。
「実は、〇〇なんですが…
あの…ちょっと、いなくて」
想定外の答えに向こうは
うろたえていた。
こちらの思惑通り
亡くなったと思ったらしい。
申し訳ないと、電話は切られた。
そもそも、「〇〇」なんて人いない。
名前の読み方を間違えてかけてくる方が悪い。
「よしっ!」
ここからは二度とかかってこないな。
うっとおしい勧誘を1つ減らした。
と、私はほくそ笑んだ。
買い物から帰ってきた母に
事の顛末を話した。
「また、あんたは…全くもう」
息を吐くようにウソをつく娘に
苦笑いが止まらないようだった。
だって私「ウソ」はついてない。
察してもらった(?)だけだ。
真夜中のいたずら電話は、お経を流してみました
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