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12歳男子のリアルーー昔を黒歴史化する長男の話。【1000文字ノート#27】

私の朝は、5時の目覚ましで起きて愛犬と散歩に行く。
真っ暗で寒くて・・・毎朝戦いである。

帰ってきて朝食を作っていると長男(中1)が一番最初に起きてくる。
中学生になってからの彼の日課は朝シャワーを浴びること。

毎朝次女とのテレビ(プライムビデオを見るための)の取りあいで喧嘩になるため、最近はずっと早起きが続いている。

今朝はそんな長男と交わした何気ない会話から、ふと12歳の「今」を感じた。

12歳の男子って、本当に絶妙だ。
かわいいと生意気が同居していて、素直になりたいのに、素直な自分を見られたくない。女子ほど冷たくもないけれど、母親をうざがる年齢だ。

今朝も案の定、生意気な口をきく長男。
あ~ぁ、あの“母大好き期”はどこへ行ってしまったのか。

「昔はさ〜、お母さんのこと大好きだったのにね。(お母さんの)目がキラキラしてるって手紙もくれたし!」

と軽く言ってみたら、
「いや、それ覚えてるよ。」
と、まさかの即答。

覚えてるんかい。

こうなるとこっちも止まらない。

結婚記念日に、私と結婚できないと知って号泣したという、母にとっては究極にキュンとするエピソードを言うと、

「そんなわけない!」とぴしゃり。
どうやら、長男の記憶からはすっかり抹消されていた。

「美容院帰りの私を見て「ガッキーみたい!」って言ったよね!?」

「は?誰?ガッキーって。」

時の流れは残酷だ。(いや、まぁ、たしかにガッキーはないな。)

同じくらいの時期のことでも、覚えてることと覚えていないことがあって、例の手紙のことだけは、なぜか今でもふと思い出すらしい。
(自分でかいてるからっていうのもあるのかもしれない。)


「おれさ、その手紙をかいたことだけは、ちょいちょい思い出すんだよね。
で、なんでそんなことかいたんだろうっていつも思う。」

…おい。
その頃のお前は、お母さんのことが大好きだったからだよ。

まぁ、長男の口からは、もう二度と「目がキラキラしてる」なんて言葉は出てこないだろう。出てきたら、それはそれで恐怖だ。

「なんであんなこと書いたんだろう」と後悔する長男の姿は、ちょっと生意気で、でもやっぱりかわいかった。

家ではまだまだ甘えることもあるが、外ではクールを装う年齢。かわいいと生意気を行ったり来たりしながら、少しずつ大人になっていく12歳の長男。

あの頃くれた手紙の“キラキラの目のお母さん”は、今朝もちゃんと彼の記憶のどこかに残っているらしい。

...ということにして、私は今日も彼の反抗期を楽しむことにする。


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