プレザンス アプサンス
猫が死んだ
目の前が暗くなる
胸が痛い
奈落が口を開けている
それが、比喩でなく身体感覚の表現と知った
平成も半ばを過ぎた冬の未明だった
存在というフェーズから
非在というフェーズに移ったらしい
と考えた
萩尾望都氏の
『菱川さんと猫』に
非在を見た
猫は飼い主の死の後
飼い主の膝に乗るが
飼い主に体は夜にはつめたくなった
猫は「どうしていいか分からず」
飼い主に成り代わり、
飼い主の日々の続きを
暮らした
やがて一人の女性に見抜かれ
「もうそんなことはしなくていい」という言葉で
猫に戻る、
そんな話だった
諸星大二郎氏の『猫ドア』という漫画もあった
愛猫の死後
猫ドアを通り足許に擦り寄る気配があった
愛猫の気配と思い心慰められる毎日だった
ある時、擦り寄るモノの正体を見た
そして、
猫ドアを閉ざした、
そんな話だった
存在とか非在とかそういうことなのだろう
と
思い為した

… 「ぷ」で始まる言葉をタイトルに記事を
というお題を頂いて
プレザンス、アプサンス、という言葉が浮かびました
この言葉で思い出したのが
猫の死でした
目の前が暗くなる
胸が痛い
奈落が口を開けている
こういったフレーズが死語にならないのは
誰しも経験する感覚だから
でしょうか
死を終焉ではなくフェーズの変化と思い為すために
absence 、présenceといったことを思っておりました
長い戯言にお付き合いくださった方
ありがとうございました
この記事は『エッセイしりとり』という企画のバトンを
Ռոշանակ様から頂いて
書かせていただいております
Ռոշանակ様、ありがとうございます
『エッセイしりとり』は
マイキー様の企画なのだそうです
交流の場をありがとうございます
リレーということですので
バトンを託させていただきます
見も知らぬ方を勝手に「推し」と思い、
一方的に「スキ」を押すのが"no+e"での平常ですが
一方的に執筆依頼のバトンをお渡しするのは
非常事態の非礼、お許しください
ごめんどうでしたら
並行世界の猫がニャーニャー鳴いてるな
くらいの感じでスルーなさってください
B-BLOCK様
プレパラートを覗くような
別世界感覚
あるいは『博物誌』のポエジー
好きです
B.T.様
「誰にでも分かるようにと書かれたものは誰の心にも刺さらない」という正論の
斜め上からトドメを刺す快刀乱麻の明解解説、美しい文章に痺れます
キキ様
フィールドワークで読み解く
記事のすばらしさもさることながら
考え方にあこがれているのです

バトン受けていただけましたら
幸甚の至りでございます
それではご参加方法など
簡単に
・開催期間
2026年8月12日〜8月31日23時59分まで
・前記事のタイトル最後の一文字から始まるタイトルで
エッセイを書く
(140字以上、なるべく3,000字以内)
・「#エッセイしりとり」で"no+e"に投稿
・初めてエッセイを書く場合は
「初めてのエッセイ」のタグも可
・次の投稿をお願いしたい方に
記事タイトルの最後の文字での
次の投稿を記事内でお願いする
・次の投稿をお願いしたい方の
記事を一つ貼る
・できれば3人に
バトンをお渡しする
詳しくは
前掲の、マイキー様の記事
【賞金あり】「#エッセイしりとり」コンテスト2026夏の陣はじめます
をご参照ください
それではまた
