資産1億円になっても、子育ての大変さは1ミリも変わらなかった話
こんにちは、しぶさわのぶながです。
「資産が1億円を超えている」
こう言うと、きっと多くの人は「じゃあ、子育てなんてイージーモードでしょ?」「お金で解決できることがたくさんあって羨ましい」と思うかもしれません。
確かに、お金があることで選べる選択肢は増えました。学費の心配をせずに済むのも、精神的なゆとりにつながっています。
でも、あえてここで、現役の親として本音を言わせてください。
資産が1億円あっても、子育ての大変さは、何ひとつ変わりません。
夜泣きに寝不足になる辛さも、子どもが理由もなくぐずる時のイライラも、銀行の残高がいくらあろうが関係ないのです。お金は子どもの感情をコントロールしてくれませんし、親の身代わりになって叱ってくれるわけでもありません。
今回は、資産1億円を築いた我が家が日々直面している「お金では解決できない子育てのリアル」について、等身大でお話ししようと思います。
1. 髪は乾かないし、歯磨きは暴れる
お金があれば、子育てをラクにするための便利な家電や道具を揃えることはできるかもしれません。
でも、現実の子育て現場はそんなに甘くありません。
お風呂上がり、リビングに解き放たれた娘の髪を乾かそうとするたび、我が家では壮絶なバトルが始まります。「YouTube見たい!」「まだ遊びたい!」と、娘は1秒たりともじっとしていられず、リビングの端から端へと逃げ回るのです。
どんなに性能の強いドライヤーを持っていようが、当の本人が目の前からいなくなってしまえば、1秒も髪を乾かすことはできません。
さらに、その後の「歯磨き」はもっと大変です。
ゴロンと横にさせようとした瞬間にエビ反りになって暴れ、口をギュッと閉じて全力で拒絶します。
結局、毎晩のように「コラ、待ちなさい!」と娘を追いかけ回し、汗だくになりながら髪を乾かし、暴れる娘をなだめすかしながら必死で歯を磨いています。
「相手は、一筋縄ではいかない生身の子どもである」
この当たり前の事実に直面するたび、私は「ああ、やっぱり子育ての大変さってお金じゃないんだな」と痛感させられるのです。お金は子どもの行動を思い通りに動かす魔法ではありません。
2. 習い事の送り迎えは、減るどころか「むしろ増える」
お金があれば、子どもの可能性を広げてあげるための「選択肢」は確実に増えます。
「英語をやらせてあげたい」「スポーツもいいな」「本人が興味を持ったアートの教室にも通わせてあげよう」
経済的な制限がない分、子どもの「やりたい」にすべて「いいよ」と言ってあげられるのは、確かに資産があることの有り難い側面です。
しかし、ここに大きな罠があります。
選択肢が増えた結果、習い事の送り迎えの回数が、減るどころか、むしろ爆発的に増えるのです。
月曜日はスイミング、水曜日は英語、土曜日は別の習い事……。
いくら銀行口座にお金があっても、平日の夕方や週末に、子どもを車に乗せて、あるいは手を引いて教室まで送り届け、終わるのを待って連れて帰ってくるのは、他でもない「親である私自身」です。
3. 山のような洗濯物も、自動では減ってくれない
習い事や外遊びが増えるということは、それだけ着替える服の数も増えるということです。
我が家には、ボタン一つで乾燥までやってくれる全自動洗濯機があります。しかし、だからといって日々の洗濯タスクがゼロになるわけではありません。
砂泥で汚れたユニフォームをあらかじめ手洗いしたり、なぜかすべて「裏返し」になったまま出される靴下を一つずつ元に戻したり。乾燥が終わった山のような服を畳んで、それぞれのクローゼットに仕分けして片付けるのは、やっぱり親の役目です。
裏返しの靴下を直してくれる魔法はありませんし、洗濯物の山が自動でクローゼットに飛んでいってくれることもありません。
4. 宿題の答え合わせは、1億円では買えない時間
送り迎えや家事をこなした夜には、さらに学校や塾の「宿題の答え合わせ」が待っています。
「教育熱心な家庭なら、誰か別の人に外注すればいいのに」と思う人がいるかもしれません。
あるいは、家庭教師を雇えばラクになるのでは、と思われるかもしれません。
でも、我が家では私と妻が自分で赤ペンを握ります。
子どもがどこでつまずいているのか、どんな風に考えてその答えを書いたのか。それは、親がノートを一緒に覗き込まなければ、決して見えてこないものです。一緒に「あ、ここは惜しかったね」「これは大正解!」と一喜一憂する時間は、どれだけお金を積んでも代えが利かない大切な時間なのです。
お金は、教育の「環境」を整えることはできても、親子の「関わり」そのものを買い替えることはできません。
💡 5. 最後に:子どもたちへ贈る『おかねのきょうかしょ』
髪が乾かなくて追いかけ回す夜も、暴れる歯磨きも、送り迎えで埋まるカレンダーも、裏返しの靴下も、宿題のノート。
すべてを経験して私が今、強く思うのは「子育ての本当の価値は、お金がかからない(かけられない)場所にこそある」ということです。
資産1億円という数字は、ただの「結果」に過ぎません。それによって、毎日の子育てが劇的にラクになる魔法なんて存在しませんでした。
だからこそ、私は子どもたちに、お金を「万能の魔法」だと思ってほしくないのです。
お金で買える便利なものと、お金では絶対に買えない大切な時間。その両方の価値を正しく知って、自分の人生を豊かに生きる力を身につけてほしい。
そんな想いがあるからこそ、私は子どもたちに向けたお金の絵本『おかねのきょうかしょ』を書きました。
この絵本は、単なる「お金の貯め方」や「稼ぎ方」を教えるものではありません。
お金という道具を使って、どうやって自分の人生を豊かにしていくか、そして「お金で買えない大切なもの」にどう気づいていくか。子どもたちが未来を生き抜くための「生きる力」としてのマネーリテラシーを、親子で楽しく学べる一冊に仕上げました。
我が家のリアルなドタバタ劇に共感してくださった親御さんにこそ、ぜひお子さまと一緒にページをめくっていただきたいです。
この記事が、みなさんの日々の「お金じゃ買えない愛おしいドタバタ」の、小さなお守りのようになれば幸いです。
👉 絵本『おかねのきょうかしょ』
