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第28話|年収990万円でも、年間210万円を借金返済に消していた

任意整理を始めて2年目。

2022年。

この頃になると、返済そのものはもう日常になっていた。

毎月8万8,000円。

そして1月と7月のボーナス月は60万8,000円。

数字だけ見ると、

「まあ払えるでしょ」

と思うかもしれない。

実際、当時の自分もそうだった。

2022年の年収は、だいたい990万円。

だから毎月8万8,000円の返済については、

「まあ大丈夫」

くらいに思っていた。

でも、年間で考えると話が変わる。



1年間で209万6,000円

通常月の返済は、

88,000円 × 10回

=88万円。

そしてボーナス月。

608,000円 × 2回

=121万6,000円。

合わせると、

年間2,096,000円

約210万円。

これを毎年返していた。

年収990万円。

その中から、年間約210万円が借金返済に消えていく。

しかもこれは「生活費を含めて210万円」ではない。

純粋に借金の返済だけで約210万円。

今振り返ると、結構な金額だと思う。



でも、当時はそこまで重く感じていなかった

不思議だけど、毎月8万8,000円については、

「かなりキツい」

という感覚はなかった。

むしろ、

「まあ大丈夫」

だった。

なぜなら、返済額が最初から決まっていたから。

毎月いくら払うのか分かる。

ボーナス月にいくら払うのかも分かる。

そして、返済が終わる年月も分かっている。

それまでの自分とは全然違った。

以前は、

「今月はいくら返せばいいんだ?」

「来月はどうする?」

「このカードで払って、こっちを後回しにして……」

そんなことを繰り返していた。

任意整理をしてからは違う。

決められた金額を、ただ払っていく。



返済表は最初から全部作っていた

自分の場合、返済開始から完済予定までの返済額を全部管理している。

だから、最初からゴール自体は見えていた。

ただ、最初に返済表を見たときは、

「長いな」

と思った。

完済する頃には、自分は40代になっている。

「43歳とか44歳くらいまで返済するのか……」

そんなことを思った記憶がある。

でも2022年の頃には、もうその生活が日常になっていた。



2022年に大きな買い物はしなかった

この年に、車を買ったとか、旅行に大金を使ったとか、そういうことも特になかった。

だからといって、ものすごく節約していたわけでもない。

ただ、

借金を返しながら普通に生活する。

それを続けていた。

そして、毎月決まった日に返済する。

また翌月返済する。

その繰り返し。



「210万円」は今なら重さが分かる

当時は、

「まあ払える」

くらいだった。

でも、今になって年間の数字を見ると、

209万6,000円。

これだけのお金を毎年返していた。

2021年から2025年まで、ほぼ同じ返済条件で続けてきた。

だから、借金が減っていく一方で、

「本来ならこのお金を貯金できていたんだよな」

という気持ちもある。

もし借金がなければ、この返済額の全部とは言わなくても、かなりの金額を貯められていたと思う。



それでも、2年目に一つ変わったこと

借金返済が、

「特別なイベント」ではなくなった。

毎月8万8,000円。

ボーナス月は60万8,000円。

それを払う。

それだけ。

もちろん借金が消えたわけじゃない。

でも、

「今月どうしよう」

という生活から、

「今月も予定通り返す」

という生活になった。

これは自分にとってかなり大きかった。



そして今。

2026年。

返済開始から5年以上が経った。

最初は遠く感じた完済も、今ではかなり近づいてきた。

あの頃、

「43歳、44歳くらいまで返済か……」

と思っていた自分に、

「本当にそこまで来たぞ」

と言いたい。

まだ終わってはいない。

でも、確実に減っている。

年間約210万円を返していた生活も、終わりが見えてきた。

次は、いよいよ「返済するだけ」ではなく、

返済しながら、どうやってお金を残していくか。

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