眠れない不安がやわらぐ3つのアプローチ
“精神障害と睡眠 ” 不安を和らげる快眠へのヒント
眠れない夜のつらさ
夜になってもなかなか眠れない。
布団に入っても頭の中がぐるぐるして、不安や考え事が止まらない。
精神障害を抱えている方から、よくこんな声を聞きます。
「眠れない夜が続くと、心が不安定になる」
「逆に、しっかり眠れた朝は気持ちが軽くなる」
睡眠は、体を休めるだけではなく 心を安定させる大切な時間 です。
精神障害のある方にとって、眠りの質は日常生活の安心感にも直結します。
そこで今回は、精神的に不安を抱える方でも「ぐっすり眠りやすくなる工夫」を、生活習慣・環境・心の整え方の3つの視点からご紹介します。
スマイルひこねでの支援経験も交えながら、実際に役立つヒントをお伝えします。

1. 生活習慣の工夫でリズムを整える
起床時間を一定にする
眠る時間よりも「起きる時間」を決めることが大切です。
例えば朝7時に起きると決めて、休日も守る。すると体内時計が安定し、夜の眠りが自然と深くなります。
日中の光を浴びる
朝、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。昼間に軽い散歩をする。
それだけで脳は「夜は眠る時間」と認識しやすくなります。
カフェイン・アルコールに注意
午後のコーヒーやエナジードリンク、夜の寝酒は睡眠を浅くします。
「午後はカフェインなし」ルールを作ると安心です。
2. 環境づくりで「眠れる空間」に
寝室を「休む場所」に限定
ベッドでスマホや動画を見ると脳が興奮状態になり、眠気が遠のきます。
ベッドは「眠る」「休む」ためだけに使うことで、入った瞬間に眠気を感じやすくなります。
光・音・温度の調整
照明はオレンジ系のやわらかい光
耳栓やホワイトノイズで余計な音をカット
室温は少し涼しめ(夏は26度前後)
小さな環境調整が眠りを守ります。
「眠りの儀式」を習慣化
寝る前に毎日同じ動作(ストレッチ、読書、ハーブティーなど)を繰り返すと、脳が「そろそろ眠る時間だ」と理解しやすくなります。
3. 心の整え方で安心をつくる
「眠らなきゃ」と思わない
「眠れないと明日つらい」と焦ると、余計に眠れなくなることがあります。
そんな時は、思い切ってベッドを出て静かに本を読んだり、音楽を聴いたりするのも一つの方法です。
不安は紙に書き出す
頭の中に不安がぐるぐるするときは、ノートに書き出してみましょう。
「書く」という行為は、気持ちを外に出して整理する効果があります。
昼間に「小さな安心体験」を
日中の小さな安心が夜の安定につながります。
例えば、知人と短い会話をする、趣味に5分だけ取り組むなど。
安心できる瞬間を積み重ねることで、夜の心も落ち着きやすくなります。
スマイルひこねでの実例
スマイルひこねに通うCさんは、精神的不安が強く、長い間「眠れない夜」に苦しんでいました。
薬も使っていましたが、どうしても夜になると考えごとが止まらず、翌日はぐったり。
そこで私たちと一緒に取り組んだのは「朝の習慣」です。
朝8時に必ず施設に来る
通所前に必ずカーテンを開けて外の光を浴びる
夜はスマホを机に置き、ベッドには持ち込まない
最初はつらそうでしたが、1か月続けるうちに「眠れる日が増えました」と笑顔を見せてくれるようになりました。
いまでは日中の作業にも集中できるようになり、気分の安定も大きく変わっています。
まとめ:小さな工夫が大きな眠りに
精神障害のあるなしに関わらず、眠りは心の健康を支える基盤です。
焦らず、少しずつ「自分に合う眠りのスタイル」を探していくことが大切。
起床時間を整える
光を浴びる
寝室を眠る場所にする
不安を紙に書き出す
日中に安心できる体験を増やす
これらはどれも、今すぐ始められる小さな工夫です。
もし「眠れない夜」に悩んでいる方がいたら、どれか一つでも試していただければ嬉しいです。
そして、支援者や家族ができることは「眠れないことを責めない」こと。
眠れない夜も、その人のストーリーの一部。
一緒に寄り添いながら、安心できる眠りを探していきたいと思います。
【就労継続支援A型事業所 スマイルひこね】
滋賀県彦根市大東町2-28 アルプラザ彦根4階
電話番号:0749-47-3118
メールアドレス:smilehikone@gmail.com
ホームページ:https://www.big-advance.site/s/135/1929
