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台風24号は「前触れ」だった。スーパーエルニーニョが警告する、9〜11月の秋台風シーズンに備える。

こんにちは!SONAEAREBAです。

台風24号「クロヴァン」——
沖縄付近で反時計回りに一回転するという
異例の動きを見せ、熱帯低気圧に変わってからも、
9日間にわたって日本列島に影響を与え続けました。

このシリーズは、今日はあえて速報から離れます。


台風24号という「一つの台風」ではなく、
この先、9月から11月にかけて何が待っているのか——
このシリーズが6月から警告してきた予測を、
あらためて正確に振り返り、
今すべき備えを整理します。



6月の予測が、今まさに現実になっている

このシリーズで6月に紹介した、
ウェザーニュースの予測を、あらためて確認します。

2026年の太平洋熱帯域では、
今後エルニーニョ現象が発生し、シーズン後半にかけて
スーパーエルニーニョに発展する予想です。

シーズン後半(9〜11月)は、
エルニーニョ現象が強まってスーパーエルニーニョに
発展することによって、対流活動の活発な領域が
平年よりも南東へシフトする見込みです。

このため、グアム近海からその南東海上で
台風が発生しやすくなりますが、
フィリピンの東海上は発生しにくい状態となります。

また、9月を中心に平年より海水温が高いエリアを
長時間進むため、勢力の強い台風が日本付近へ
接近するおそれがあります。

出典:ウェザーニュース
「スーパーエルニーニョ発生予想の今年、
 台風発生数は平年より多い『28個』」2026年6月


「9月を中心に、
平年より海水温が高いエリアを長時間進むため、
勢力の強い台風が日本付近へ接近するおそれがある」

台風24号は、まさにこの予測通りの動きを見せました。
9月1日に発生し、沖縄周辺の暖かい海域に9日間も留まり
続け、その間に周辺の秋雨前線を刺激し続けました。


「一つの困った台風」ではなく、
「今年の気候パターンが生んだ、予測されていた現象」
だったのです。


なぜ「スーパーエルニーニョ」で、台風がこう変わるのか——メカニズム

このメカニズムを、正確に理解しておきましょう。

エルニーニョが発生すると、
積乱雲が発達しやすい領域が東側へ移動するため、
台風も平年より東側で発生しやすくなることが
知られています。

台風が東側で発生すると、
暖かい海面上を長い距離移動しながら発達できるため、
強まりやすくなります。

出典:東京海上研究所
「今年は『スーパーエルニーニョ』?
 〜2026年の暑さと台風」

英国の気象機関Tropical Storm Risk(TSR)は、
2026年の北西太平洋の台風活動について、
2015年以来の活発なシーズンになる可能性があると
予測しています。

2015年は、
前回のスーパーエルニーニョが発生していた年でした。

(出典:同上)


さらに、この研究機関独自の分析でも、
重要な傾向が示されています。

東京海上研究所では、
気象庁の過去の台風観測データ、および当研究所
独自の台風シミュレーションモデルを用いて、
平常年・エルニーニョ発生年・スーパーエルニーニョ
発生年の台風強度を比較しました。

その結果、台風強度は観測・シミュレーションともに
「平常年<エルニーニョ年<スーパーエルニーニョ年」
となり、エルニーニョが強まるほど、
台風も強くなる傾向が確認されました。

(出典:同上)


「平常年よりエルニーニョ年、エルニーニョ年より
スーパーエルニーニョ年の方が、台風が強くなる」——
これが、データで裏付けられた科学的な傾向です。


もう一つの重要な視点——「迷走・停滞」する台風の増加

台風24号が見せた
「反時計回りに一回転」「9日間の長期停滞」という
特徴も、今年のパターンと無関係ではありません。

スーパーエルニーニョで想定される影響として
「勢力の強い台風がゆっくり動き、迷走する」
「真夏でも線状降水帯のような豪雨が各地で降る」

ことが挙げられます。

このシリーズで繰り返し伝えてきた
「動きが遅い台風ほど危険」という教訓——
台風24号だけでなく、今後もこのパターンの台風が
発生しやすい気候条件が、今年は続いています。

気象庁の公式見解——「エルニーニョは秋まで100%継続」

このシリーズで扱ってきたスーパーエルニーニョ予測
が、単なる一部専門家の見立てではないことも、
確認しておきます。

気象庁は2026年6月10日、
2026年春からエルニーニョ現象が発生していると
みられると発表しました。

秋にかけて続く見込みは100%とされており、
今後どこまで発達するかが注目されています。

出典:気象庁発表
エルニーニョ監視速報(No.407)


「秋にかけて続く見込みは100%」——
これは、気象庁自身が示す、
極めて確度の高い見通しです。

つまり、9月・10月・11月の台風シーズンを通じて、
今回の台風24号のような「強く、動きが遅い台風」
が発生しやすい環境が、
継続する可能性が高いということです。


「28個」という予測数字——今、どこまで来ているか

このシリーズで6月にお伝えした、
今年の台風発生数の予測を、あらためて振り返ります。

ウェザーニュースの発表では、
2026年の台風発生数は28個程度と予測されていて、
平年の約25個を上回る見込みです。

出典:ウェザーニュース
「スーパーエルニーニョの可能性 温暖化との
相乗効果で台風接近増や食料価格高騰のリスク」

台風24号がすでに発生した今、
年間予測数「28個」まで、残りわずか4個です。

このシリーズが繰り返し伝えてきた
「今年は1月から9月まで
毎月台風が発生している、統計上わずか3回目の年」

という記録的なペースを踏まえると、
この予測数を上回る可能性も十分に考えられます。

今すぐ始める、秋台風シーズンへの備え——総点検リスト

台風24号がもたらした一連の大雨から、
私たちが学ぶべきことを、備えの形に変えます。

① 「動きが遅い・停滞する台風」を前提とした備蓄量に見直す

台風24号は9日間、影響を与え続けました。
このシリーズで繰り返し伝えてきた
「水は1人1日3L×7日分」という基準を、
今年は「7日分以上」を意識して、
余裕を持たせてください。


② 停電の長期化に備えて、ポータブル電源を再点検する

「強い勢力の台風が接近しやすい」
という予測を踏まえ、停電対策の要となる
ポータブル電源の充電状態を、今週確認してください。


③ 「今回大雨に見舞われた地域」の地盤状況を、継続して意識する

このシリーズで9月7日・9日に解説した通り、
一度大雨に見舞われた地域は、
地盤が緩んだ状態が続きます。

次の台風が同じ地域を通過する場合、
より少ない雨量でも危険度が高まる可能性があります。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト



④ 「台風発生数28個」という予測数を、頭の片隅に置いておく

残り4個——この数字を知っておくだけで、
次に台風が発生したときの心構えが変わります。

気象庁「台風情報」


⑤ 家族との「台風時の連絡・避難ルール」を、この機会に再確認する

このシリーズで8月に繰り返し伝えてきた
「動きが遅い台風」「複合災害」への備えを、
家族で今一度話し合ってください。


SONAEAREBAからのメッセージ

台風24号は、
単なる「一つの困った台風」ではありませんでした。

このシリーズが6月から警告してきた
「スーパーエルニーニョ年は、強く、
動きが遅い台風が日本付近に接近しやすい」

という予測を、そのまま体現した台風でした。

気象庁は、エルニーニョが秋まで続く見込みを
「100%」としています。

台風の年間発生予測「28個」まで、
残りわずか4個です。

台風24号は「前触れ」でした。

これから9月・10月・11月にかけて、同じような、
あるいはそれ以上の台風が接近する可能性を、
今日という日に、正面から受け止めてください。

備蓄は「7日分以上」を意識する。

ポータブル電源は、常に充電しておく。

一度大雨に見舞われた地域は、
次の雨により警戒する

このシリーズはこれからも、
目先の速報だけでなく、
その先にある「大きな流れ」を、
正確にお伝えし続けます。

SONAEAREBAはこれからも
「知る防災」を発信し続けます。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


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