フォロワーを増やさずに、影響力が上がる話

こんにちは、末吉宏臣です。

「もっと影響力があったらいいな」

大っぴらには言えなくても、そう思っている方は、きっといると思います。フォロワーを増やしたい。もっと多くの人に届けたい。誰かの人生を動かせるようになりたい。

僕にも、もちろんあります。

だって、もしそれが0だったら、おそらく発信はしないですもんね。

でも、あるときから、少し違う捉え方をするようになりました。

影響力とは、ゼロからつくり出すものではないのかもしれない。もうすでに持っているものを、自分で認めていないだけなのかもしれない、と。

たとえば、あなたが何気なく書いた一行で、安心した人がいます。

あなたが選んだ生き方を見て、「自分もそうしていいんだ」と勇気をもらった人がいます。

あなたが誰かにかけた言葉が、その人の一日を支えたことがあります。

ただ、それを本人から聞く機会は、ほとんどありません。伝えてくれる人は、ごくごく一部です。だから、なかなか自分では気づけない。

そして、たまに伝えてもらえたときも、「たまたまでしょう」「たいしたことは言っていないので」と、受け取らずに流してしまう。

影響力がないのではなく、届いた実感を受け取っていない。多くの場合、そういうことなのだと思います。

ここで、ちょっとだけ、ややこしい話をします。

「影響力を持ちたい」と強く思っているとき、僕たちは無意識に、自分にはまだ何もないと思い込んでいます。ないから、これから積み上げなければならない、と。

でも、その前提で書くと、文章に力みが出ます。すごいことを言わなければ。役に立たなければ。読まれなければ、と。

でも、すでに誰かに届いていると分かっている人は、力まずに書けます。今日の一行が、また誰かの一日を支えるかもしれない。「そうだったらいいな〜」そのくらい軽やかな信頼で書けるからです。

だから、影響力を解放するというのは、自分を大きく見せることではありません。

背伸びして立派なことを言うことでも、実績を並べることでもない。

「私の言葉にも、誰かの人生を動かす力がある」

そう、やさしく受け入れること。それだけです。

では、どうすればそれに気づけるのか。

数字ではなく、名前で考えてみることです。

「スキが30」は、ただの数字です。でも、「あの人とあの人が読んでくれた」と捉え直してみる。顔が思い浮かぶ人が、一人でもいるはずです。

30という数字の向こうには、30人の生活があります。その一日の中で、あなたの言葉に時間を使ってくれた人たちです。

数字は抽象ですが、名前は具体です。

名前で考えるようになると、「もっと増やさなければ」から、「あの人に届くように書こう」に変わっていきます。

すでにあるものに気づくと、書くことが少し軽くなります。

今日の一行も、きっと、どこかの誰かに届いていますよ。

その信頼感で発信する人が増えたら、ネット空間は、もう少しやさしい場所になると思うのです。

末吉宏臣


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