見出し画像

身体は、あなたの生活を覚えている

「昔はできていたのに、最近できなくなった。」
そんな変化を感じることはありませんか。

階段が少し億劫になった。
長く歩くと疲れるようになった。
立っているだけで身体が重い。

でも、多くの人はそこで、

「年齢のせいかな」

「筋力が落ちたからかな」

そう考えることが多いと思います。


もちろん、年齢や筋力も関係します。
でも、身体を長く見てきて感じることがあります。
身体は、ただ衰えていくものではありません。
身体は毎日、あなたの生活を覚えています。



例えば、

いつも同じ側に体重をかけて立つ。
座っている時間が長い。
呼吸が浅い状態が続く。
肩に力が入ったまま生活する。

最初は、小さな反応かもしれません。
でも身体は、その状態を繰り返し経験すると、
「これが今の自分にとって普通なんだ」
と覚えていきます。


身体にとっては、悪いことを
しているわけではありません。


その環境の中で、
一番楽に過ごせる方法を選んでいるだけです。


だから、

「姿勢が悪いから直さなきゃ」

「身体が硬いから柔らかくしなきゃ」

と責める前に、
少し違う見方をしてほしいと思っています。


なぜ、今の身体の使い方になったのだろう。
身体は、何を守ろうとしているのだろう。


私自身、太極拳を始めてから、
この感覚が強くなりました。


それまで私は、
「何をするか」を見ていました。


どんな運動をするか。

どんな方法を取り入れるか。

でも太極拳では、
「どんな状態で動いているか」を見る。


力んでいるのか。

呼吸が止まっていないか。

重心はどこにあるのか。

身体はどう反応しているのか。

そこを見るようになります。


いろんな人の身体を見たり
自分の身体を探求していて思うのは
身体は突然変わるわけではないということです。
毎日の小さな積み重ねによって、
少しずつ今の状態になっていく。


だから逆に言えば、
小さな気づきも身体は覚えていきます。


呼吸が少し深くなった。
足裏を感じられるようになった。
力が抜ける瞬間が増えた。
その変化も、身体は学習していきます。



今の身体は、あなたが
これまで生きてきた時間の結果です。


頑張ってきたこと。
無理をしてきたこと。
守ろうとしてきたこと。

全部を覚えています。

だから私は、身体を変える前に、
まず身体を理解することが大切だと思っています。


今の身体は、いつからこの状態になったのだろう。
身体は、何を伝えようとしているのだろう。


そんなふうに自分の身体を見る時間が、
これからの身体を育てていくのかもしれません。


いいなと思ったら応援しよう!