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「大きな石理論」で考える1億円の資産形成:投資をまず自分のビンに入れる

「大きな石理論」という時間管理と優先順位に関する教訓がある。 空のビンに大きな石を詰め、次に砂利、砂、水を順に入れていくという比喩だ。この理論が示すのは、ビン(限られた人生の時間)に大きな石(最も重要なこと)を入れるには、最初にそれを入れなければならないという事実である。

重要度の低い砂利や砂で先にビンを満たしてしまうと、大きな石が入るスペースは永遠に失われる。

理論としては理解しやすいが、現実において自分で自分のビンに石を入れるのは思いのほか難しい。 なぜなら、学生の頃から学校のカリキュラムという「砂利」を他人が用意し、ビンに入れ続ける仕組みの中で生きているからだ。社会に出て組織に属せば、今度は会社がビンに砂利を入れ続ける。他人が用意した砂利を受け入れているうちに、気がつけば歳をとっている。

典型的な例が、会社からの辞令による単身赴任だ。 指示に従うことで給与を得て、キャリアが守られる側面はある。しかし、その単身赴任は本当に自分の人生の「石」だろうか。本来であれば、家族と過ごす時間の方が「石」である可能性は高い。

日々の業務に追われ、健康管理が後手に回る構造も同様である。食事や睡眠の時間を削り、不調をきたす。これは他人がビンに入れる砂利に振り回され、最も重要な「健康」という石が入らなくなっている状態だ。

長年、自分のビンに石を入れる訓練をしていないと、他人が砂利を入れることを当たり前として受け入れてしまう。世の中には、他人の空いているビンを見ると砂利を入れたがる人間が多数存在する。それは、空いているスケジュールを見ると仕事を入れたがるマネージャーの行動と同じである。

他人が自分のビンに砂利を入れるのを許してはいけない。 そのためには、自分自身がビンの持ち主として中身をコントロールする必要がある。

私自身の実体験として、15年前に「投資」を自分のビンに入れる大きな石と定め、今日まで継続してきた。 一般的に、多くの人はサラリーマンとしての仕事を人生の「大きな石」だと認識している。しかし、それは他人が用意したものであり、私にとっては「砂利」に過ぎなかった。

周囲が会社の仕事という砂利で自身のビンを満たしていく中、私はまず投資という石を入れるスペースを優先して確保した。普段の仕事を砂利と割り切り、投資のための時間と資金を先取りした結果として、1億円の資産を築くに至っている。

他人の顔色や評価ばかりを優先していると、歳をとった時に残るのは、他人の砂利が詰まったビンだけになる。 そうならないためにも、自分の人生のビンには、まず自分の手で石を入れなければならない。


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