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賃貸か持ち家か、迷うのは決断力の問題じゃない

どうも、33歳、3児パパ、1馬力で資産6,000万円を築き、副業で月30万円を稼いでいるトヨタ系会社員です。

僕は「会社依存を減らし、家族を守りながら、人生の自由度を上げる」という考え方を軸に、日々の暮らしを組み立てています。

といっても、会社を辞めたいわけではありません。今の仕事を続けながら、少しずつ資産形成や副業を試して、選択肢を増やしてきただけです。えらそうに語れるほどの成功者ではなくて、家族と生活を抱えたまま、現実の中で手探りしている一人です。

その僕が、いまだに答えを出しきれていないテーマがあります。

住まいです。

賃貸か、持ち家か。

たぶん、多くの人が一度は立ち止まる問いだと思います。


「持ち家は怖い」は、半分だけ当たっている

持ち家の話になると、不安な言葉が一気に並びます。

住宅ローン。金利。価格の下落。固定資産税。修繕費。災害。転勤。

数千万円という数字を前にして、「今、決めていいのか」と手が止まる。35年の返済期間を見て、背筋が少しひやっとする。

その感覚は、間違っていないと思います。

家を持てば、建物や土地に起きることを、基本的に自分で引き受けます。設備が壊れても、家が古くなっても、動くのは自分です。

だから、持ち家は怖く見える。

でも、ここでひとつだけ言えるのは、持ち家のリスクは「買うとき」にまとまって目の前に出てくる、ということです。

契約書に金額が書いてある。返済年数が書いてある。修繕もある程度は想像がつく。

怖いけれど、名前をつけやすい怖さなんですよね。

名前がつくものは、準備ができます。修繕費を積み立てる。借りすぎない。手元の現金を残しておく。ハザードマップを見ておく。

もちろん、備えても全部は防げません。それでも「何に備えればいいか」がわかっているのは、実はありがたいことだと、僕は思っています。


賃貸の不安は、契約書には書いていない

一方で、賃貸には身軽さがあります。

設備が壊れたら貸主側が直してくれることが多いし、家族の事情が変われば引っ越せる。住宅ローンも抱えない。

この軽さは、本当に大きな価値です。僕自身、いいなと思う瞬間は何度もあります。

ただ、賃貸を選べば住まいのリスクが消えるかというと、そうではないんですよね。

消えるのではなくて、見える場所がずれるだけなんです。

たとえば、家賃はこの先も同じとは限らない。希望する部屋がいつでも見つかるとも限らない。壁紙ひとつ、自分たちの好きに変えられない。

そして、年齢を重ねたときの話。

国土交通省の令和3年度の調査では、大家さん側の約7割が高齢者の入居に拒否感を持っていて、その理由の約9割が「部屋の中での死亡事故などへの不安」だとされています。

これは「高齢になったら必ず借りられなくなる」という話ではありません。ただ、若いうちには見えていなかった壁が、20年後30年後にそっと立っている可能性はある、ということです。

ちなみに、この不安がそのまま放置されているわけでもなくて、2025年10月に住宅セーフティネット法が改正され、見守り付きの住宅や、借りやすくする家賃保証の仕組みも動き始めました。制度はこれからも変わっていくので、実際に住まいを探すときは、その時点の最新を確かめる必要があります。

言いたいのは、こういうことです。

今月の家賃は、はっきりわかる。でも、この先ずっと同じ条件で借りられるかは、今日の家計表には出てこない。

賃貸のリスクは、時間の奥のほうに置かれているんです。

だから安全に見える。でも本当は、まだ請求書が届いていないだけかもしれない。


見落としやすいのは「お金」より「決定権」

ここまでは、賃貸も持ち家も、それぞれ違う不安を抱えている、という話でした。

ただ、僕が住まいを考えるとき、いちばん見落としやすいと思っているのは、お金そのものではありません。

「誰が決められるか」です。

持ち家なら、売るのも、貸すのも、直すのも、住み続けるのも、基本は自分たちで決めます。その代わり、決めた結果も全部背負う。

賃貸なら、大きな修繕や建物の管理を、貸主に任せられます。その代わり、改装や契約条件、その建物が数十年後どうなるかまでは、自分たちだけでは決められない。

つまり、こう言い換えられます。

持ち家は、お金のリスクを多めに引き受ける代わりに、住まいの決定権を手元に置きやすい。賃貸は、そのお金の重さを避けやすい代わりに、決定権の一部を誰かに預けている。

これは、支払総額の比較表には出てこない部分です。

子どもの学校を変えたくない。親のそばにいたい。仕事が変わったら動きたい。

住まいの話をしているとき、僕たちが本当に天秤にかけているのは、家賃と返済額の数字だけじゃないんですよね。この場所に家族の時間を積むのか、身軽さを残しておくのか。そういう、数字にならないものを一緒に量っている。

だから、簡単に答えが出ない。

でもそれは、決断力が足りないからではないと思います。家族の暮らしを、雑に決めたくないだけです。


「どっちが得か」の前に、置いてみたい問い

「結局、賃貸と持ち家、どっちがいいの?」

この問いに、全員に共通する正解はありません。収入も、貯金も、働き方も、家族の形も、住みたい場所も、みんな違うからです。

ただ、考える順番は変えられます。

先に「賃貸か持ち家か」を決めるのではなく、先に「自分たちが、いちばん避けたい状態はどれか」を置いてみる。

収入が減ったときに、住居費に追われる状態。家族の事情が変わっても、動けない状態。年をとってから、住む場所を探し続ける状態。修繕が必要なのに、お金を出せない状態。

このなかで、どれがいちばん嫌でしょうか。

避けたい未来が違えば、選ぶ住まいも自然に違ってきます。

持ち家の不安は、買う前から目に入る。賃貸の不安は、暮らしの先に散らばっている。だから、いま見えているリスクの数だけで比べると、判断がどうしても片方に寄ってしまうんです。

賃貸派と持ち家派は、リスクを取る人と取らない人ではありません。

違う場所にある不安を、それぞれ引き受けているだけ。

そう思えると、相手の選択を否定する必要も、自分の選択を無理に正当化する必要も、なくなる気がします。

それに、住まいは一度決めたら終わり、でもありません。いまは賃貸で、見通しが立ってから買う人もいる。持ち家を手放して、身軽な賃貸に移る人もいる。

急いで大きな決断をするより、「うちは何を守りたいんだっけ」を、少しずつ言葉にしていく。そのほうが、住まいの話を自分たちの生活に引き戻せるように思います。


読者のみなさんへ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

今日お伝えしたかったのは、賃貸と持ち家は「リスクの大きさ」ではなく「リスクの見える場所」が違う、という一点です。片方が安全で、片方が危険、という話ではありませんでした。

だから、まだ決められない自分を、責めなくて大丈夫です。むしろ、家族の生活を軽く扱っていないからこそ、迷えているのだと思います。

そのうえで、家で一度、こんな話をしてみてほしいんです。

うちは、どんな住まいの不安なら、準備して引き受けられるのか。反対に、どんな状態だけは避けたいのか。

このふたつを口に出すだけでも、見え方は少し変わります。

ただ、見え方が変わったあとには、たぶん次の壁が来ます。「じゃあ、うちの家計だと何年後まで住むのか」「住居費をどこまで固定していいのか」「教育費や老後資金とどう並べるのか」。ここからは、考え方ではなく、具体的な設計の話になります。そのあたりは、僕の他の記事でも少しずつ書いているので、必要になったときにのぞいてみてください。

住まいを選ぶことは、他人の正解を買うことではありません。自分たちの暮らしに合う安心を、選び直していくことだと思います。

もしこの考え方が肌に合いそうなら、フォローしてもらえると、次の記事も届けやすくなります。よかったら、あなたが住まいで「お金」と「住み続ける自由」のどちらを強く意識するか、コメントでも聞かせてください。

今日も、がんばりましょう。


3児の父として、家族を守りながら、会社への依存を少しずつ減らしてきました。きれいごとではなく、苦労と試行錯誤のなかで得た実践知を、こちらにまとめています。
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