離脱
目の前に広がる 大きなガラス
右へ左へ 上へ下へ
穴から出たり 入ったり
忙しなく 流れては
吸い込まれて 消えていく
そんな小さな人々を
太いストロー かき混ぜて
ただ ぼんやり
眺めてる
*
横に広がる 大きな空間
ざわつく音に 擦れる音
見知らぬ会話
見知らぬ視線
見知らぬ時間が 流れてる
そんな見知らぬ人々と
居心地悪い 硬い椅子
ただ なんとなく
過ごしてる
*
大きなガラスに 映る影
席を立った 前の人
小さくなって 歩いてる
見知らぬ時間を 切り離し
自分の時間へ 旅立った
穴へ消えてく その背中
見えなくなるまで 見送ると
何の気なしに 席を立つ
見知らぬ時間を 切り離し
私も 自分の時間へ
旅立った
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