クラスメイトは宇宙人1
[ こっくりさん]
進学したばかりの中学生だった頃
私は まだまだ緊張感の中にいた。
新しく友達は出来るだろうか、、不安も混ざっている。
ある日ゆっくり 手渡しで 小さなメモが回されてきた。
午後7時半に S公園で [こっくりさん] をします。
参加してください。
差出人の名前は無かったが、大体この様な事を進んで考える人は推測できた。
RさんとKさんだろう。
彼女達は2人共 スラリと背が高く
仲良しで女子のリーダー的な存在だった。
3月生まれの私にとってお2人は 大人びてみえていた。
午後7時30分とゆう時間はすなわち夕食後あたりに
こっそり家を抜け出さなければならない時間帯だ。
両親に 「これから [こっくりさん]をするから、出かけます。」
とはなかなか言えない。
そのS公園は家のすぐ裏手にあった。
私は何か面白そうだと思ってしまった。
行くだけ行ってみて、参加しないで見ていても良いし、、。
時間通りにS公園に行ってみる。
広く静まりかえったS公園のベンチと椅子。
そこにすでに7人くらいのクラスメイトが集合していた。
遠くからみると
まるでそこだけスポットライトが当たっているみたいに見える。
周りの住宅街は まだ明かりが灯されて、地上の星あかりのようだ。
空には朧月が 少女達を覗き込んでいる。
すでにしっかりと遊びのボードは準備されていて、
クラスメイト達は 皆10円玉の上に指を置いている。
皆 真剣な表情だ。
「こっくりさん こっくりさん 来ていますか」
「・ハ・イ・]
ぞわぞわと私は背筋に悪寒を感じた。
ー帰ったほうがいい。
でも後々の クラスの昼間の集団生活を考えると、
声が出せない状態だった。
すると 「あ、Hさん、あなたも右手の人差し指を置いて!」
とKさんに急かされてしまった。
私こそ 「・ハ・イ・」 と答えてその上に指を置いた。
[少女達の質問]
「こっくりさん こっくりさん I君の好きな人は誰ですか?」
「x・x・サ・ン・デ・ス」
「こっくりさん こっくりさん a先生とb先生は結婚するんですか?
「シ・マ・ス ア・キ」
「秋に結婚するんですか?」
「・ハ・イ・」
10円玉はビュンビュンと力強く 文字と文字の間を行き来した。
「こっくりさん こっくりさん あなたの話が本当だったら、
明日学校で起きる事を 何か教えてください。」
「明日・Sが ソックスを短くして 登校する・」
その日の夜の闇がだんだんと濃くなり、
少女達を覆い隠そうとする。
街灯が一つまた一つ消えてゆく。
誰も話さなかった。
10円玉だけがまだ冷たく動いている。
皆その闇の気配から逃れる様に、
ちりじりに家路を急いだ。
ーー続くーー
