【「物は言いよう」〜値上げの常套句】
原材料、包装資材の値上げや、人件費・輸送費の高騰で「物価高」が定着している日本。消費者の負担を少しでも軽くしようと、メーカー側の努力にも頭が下がる。
しかし素直な見方をすると、「値上げがバレないようにしてるのでは?」と思うのは私だけではないはずだ。
有名なところでは、コンビニ弁当や惣菜の「上げ底疑惑」。
商品の量が減れば、とうぜん原価はその分安くなる。見えるところだけに「具が満載」のサンドイッチや、目一杯入ってないのにそれを隠すパッケージもある。なんなら海苔やフルーツさえもフィルムに印刷すれば、都合のいい「デザイン」にもなる。
インクの原料(ナフサ由来)が不足したポテトチップスの袋も、早くもカラーに戻ったが、裏側は白黒のままなのは、なんとも“往生際が悪い”気がする(失礼)。今さら何のためのモノクロデザインだったのか総括もされないだろう。
それなら、この機に乗じてPB商品のパッケージを白黒+簡素化した「ドン・キホーテ」の清々しさを評価したい。これは今後も続くものだから。

目に見えるデザインだけならともかく、「実質値上げ」するには
①値段を上げる
②中身を減らす
③品質を落とす これが“王道”である。
しかしこれに加えて、キャッチコピーを駆使して、消費者に値上げのマイナスイメージを払拭する“言葉”をネットニュースで見た。
☝️『食べやすいサイズになりました』(笑)
確かに最近のポテトチップスは、家族で食べることもなく、1人ですぐに食べ切ってしまう(何なら足りない)
ハムもウインナーも3〜4枚、4〜5本で1パックになり、それが2〜4パック結束されて198円や298円で「お買い得」のシールが貼られている。そしてなんだか買う側も慣れっこになっている。
円安による輸入食材の高騰も、今後まだまだ続くことだろう。
「輸入肉より国産の方が安い」とか、日本経済も何だか先行きが暗い…。
分厚いハム、皿いっぱいのウインナー、1つじゃなくて2つ並んだ目玉焼き…そんな風景が恋しくなる。庶民の味方だった「魚肉ソーセージ」や「赤ウインナー」すら、気付けば高級品の仲間入りだ。
『食べ切りサイズで便利!』の言葉に励まされながら、もっと食べたい気持ちを抑えて今日も小ぶりな袋をあける。
食料品の消費税が下がるらしいが、本当の意味で「お腹いっぱい」食べられる日が戻ってくるのは、一体いつになるのだろうか。

