最近は陽も出てない頃からやたら犬の鳴き声が頻繁に聞こえる。
繰り返すルーティン第1話
私の家の前は細く狭い道が通っている。天気が良く、晴れた日でも影が多い。家や木々が作り出す影。夏場はそれらが暑い陽を遮り、歩きやすいと言えばそうなのだが。電柱の影から何かが飛び出してきそうだ。妖怪でなければ良いのだが。
その割には車の往来が多い。不思議だ。何処から湧いてくるのだろう。
当然、スムーズには車は通れない。
早朝でも通勤の為か通過する車のエンジン音が響いていた。
ガソリン車でなくともEV特有の駆動音は気にはなる。
それに加え最近は陽も出てない頃からやたら犬の鳴き声が頻繁に聞こえる。どうやら向かい側に建つ和風の大きな平屋建て辺りからだと気が付いた。
その家で何かが起こっているのだろうか。音よりそちらが気掛かりでぐっすり眠れない。
近隣とは付き合いが薄いので、そちらからの情報は全くと言っていいほど入って来なかった。
1度と訪ねる必要があるだろうか?
無関心を装うには無理が感じられる程、私の気掛かり度は日々増していた。
ある日、犬の鳴き声が異常に大きく吠え響き、またかと思った瞬間、途絶えた。
その後全く聞こえなくなってしまった。
⬇️続く
