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『西蒲原郡圖』🗾明治41年(1908年)10月10日発行製圖者:渡邊常藏発行者:新潟縣西蒲原郡養育會 会長 田宮從義印刷者:渡邊忠輔(東京市京橋區新湊町五丁目三番地)大判123×90cm程/3万分の1/タトウ(帙)付き

【新潟の古地図紹介】🧐


『西蒲原郡圖』🗾
明治41年(1908年)10月10日発行
製圖者:渡邊常藏
発行者:新潟縣西蒲原郡養育會 会長 田宮從義
印刷者:渡邊忠輔
大判123×90cm程/3万分の1/タトウ(帙)付き

明治41年、西蒲原郡養育会が発行した大判の郡域地図。
麻布張りのタトウに収められた折りたたみ式の一枚📜

【内容など解説】🧐

◯3万分の1の縮尺で西蒲原郡全域を描いた大判地図。
海岸線・河川・湖沼・山地の等高線が色分けで丁寧に表現されており、平野部・砂丘地・山地の地形がひと目でわかる構成。

◯凡例には郡界・町村界・大字界・警察署・裁判所・役場・学校・神社・寺院・郵便局などの記号が整理されており、明治期の行政・生活インフラの分布を読み取ることができる。
「市街地帯」「ブラッタキ(干拓地)」「黒塀線」「海岸花所」など、当時ならではの地名・記号表記も目を引く。

◯地図上には内野・坂井・須賀・巻・赤塚など現在の新潟市西蒲区・西区にあたるエリアの集落・新田・街道が細かく書き込まれている。
現在では消えた地名や新田名も多く、地域史・郷土史研究の資料としての価値が高いかと。

◯左上には西蒲原郡の輪郭をかたどった略図に、郡内各町村の役場・学校の所在地と相互の里程を書き込んだ「里程表」を収録。
巻・吉田・和納・潟東・中島・矢作など主要地点が線で結ばれており、当時の郡内交通の骨格を一覧できる。

◯地図左端には「西蒲原郡町村一覧表」が折り込みで付属。
坂井・内野・角松・岩室・彌彦・國上・吉澤・和納・巻・鐙郷・曾根・潟外・中野屋・黒崎・味方・大月・道上・小吉田・小燕・小島など、郡内の町村名と各大字名が網羅されており、明治期の行政区画を知る一次資料として極めて貴重。

◯製圖者の渡邊常藏、印刷者の渡邊忠輔はともに東京在住とみられ、発行主体の西蒲原郡養育会(会長・田宮從義)が郡の公的事業として制作した公共性の高い地図であることがうかがえる。


◯タトウ(帙)は麻布張りで保存状態は良好。地図本体は折り目・経年のやれはあるものの、色彩・印刷ともに判読に支障なく、明治期の大判郡図としては良質な保存状態の一点かと。


📖 紙が語る「歴史の断面」
明治の西蒲原が、大判の紙の上に広がっている。
今はない集落の名前が、静かにそこに息づいている😌

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