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AIが作った文章を、僕が毎日3つの視点でチェックしている理由

ホームページの文章、AIに作らせてそのまま公開する。これ、正直かなり危ないです。

僕は普段のクライアントワークで、ホームページを作るとき、まずAIに文章の叩き台を作らせています。速いし、文法もおかしくないし、パッと見「それっぽい」ものが出てくる。でも、そのまま公開すると反応が取れないことが多いんですよね。これを何度も見てきました。

それっぽいのに、なぜ刺さらないのか

AIは大量の文章パターンから「平均的に無難な答え」を出すように作られています。だから、目の前の一人の読み手が今まさに抱えている悩みや、その会社ならではの強みに踏み込むのが、そもそも苦手なんです。

ウェブ解析士協会の記事でも、生成AIで期待通りのコピーが出ない原因は、プロのコピーライターが普段踏んでいるプロセスを、AIには伝えきれていないことにあると指摘されています。AIは平均的なコンテンツを作るのは得意でも、真に差別化されたコンテンツを作るのはまだ難しい、というのが今の技術的な限界だそうです(出典)。

チェックしないと、静かに放置される

厄介なのは、AIの文章って文法的に破綻していないので、社内でチェックしても「まあ悪くないんじゃない」で通ってしまうことです。間違っているわけじゃなくて、弱いだけ。弱い文章って指摘されにくいので、そのまま何ヶ月も放置されがちなんですよね。

マーケ担当がいない会社だと、この文章を客観的にチェックする役割がそもそも社内にいないので、余計に長引きやすい。これ、結構もったいないことだと思っています。

僕がいつもチェックしている3つの視点

1つ目は、伝えている内容が機能の説明になっていないか。読み手の生活や仕事がどう変わるかまで伝わっているかを見ます。

2つ目は、悩みに刺す方向と、得られる未来で引っ張る方向、どちらを狙うか意図して選ばれているか。この2つ、どちらが正解ということはなくて、読み手が今何を強く感じているかで変わってきます。

3つ目は、言葉の粒度が抽象的すぎないか。「高品質」「迅速」みたいな言葉が並んでいたら、読み手の頭には何の絵も浮かびません。

悩みに刺す訴求が効きやすい理由

行動経済学者のカーネマンとトベルスキーが提唱したプロスペクト理論では、人は「何かを得る喜び」よりも「何かを失う痛み」を強く感じるとされていて、その心理的なインパクトの差は約2.25倍と測定されています(出典)。

だから悩みに刺す訴求のほうが強く働きやすい。ただ、これを理由に不安を煽ればいいという単純な話ではありません。悩みへの共感と、煽りにならない誠実さのバランスを取る判断力が必要です。

実績がなくても、書けることはある

「実績がまだないから、ホームページに書くことがない」という相談は本当によく受けます。でも実は、ゼロということはほとんどないんです。

代表者自身がこれまで積み重ねてきた経歴や専門性、実際に使ってもらった人の生の声、日々の発信を続けている事実。実績そのものがなくても、信頼を裏付けられる材料はいくつもあります。

商工中金の調査でも、AI活用に「関心はあるが実装できていない」中小企業が多いという傾向が示されています(出典)。ツールへの関心は高いのに、それを評価して使いこなす目が社内にないから、宝の持ち腐れになっているケースが多いんだと思います。

まとめ

AIを使わないことでも、AIに全部任せることでもなく、出てきたものを評価する目を自分たちの中に持っておくこと。それだけで、AIは十分すぎるほど頼れる相棒になります。日々クライアントワークでこの評価を重ねている立場から言えるのは、この視点さえ持てれば、AIは思っている以上に頼れる、ということです。

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