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部下を支える管理職を、誰が支えるのか

最近、管理職の方と話をしていると、ふと気になることがあります。

「この人は、誰に話を聴いてもらっているんだろう?」

部下の話を聴く。

困っていることがないか気にする。

チームの雰囲気を見る。

何か問題が起きれば対応する。

上から出てきた方針を、現場に伝える。

管理職という立場になると、どうしても「支える側」に回ることが多くなります。

でも、その人自身のことは、誰が支えているのでしょうか。

そんなことを、最近よく考えます。


支える側にも、支えが必要なのではないか

私はこれまで、人と関わる仕事を長くしてきました。

その中で感じるのは、人を支えることに一生懸命な人ほど、自分のことを後回しにしてしまうことがあるということです。

これは、管理職にも当てはまるのではないでしょうか。

部下から相談を受ければ、一緒に考える。

「無理しないでください」と声をかける。

チームのことを考える。

でも、自分自身が困ったときには、

「まあ、自分がやるしかないか」

と抱えてしまう。

そんな姿を、私は何度も見てきました。

そして、もしかすると私自身も、そうだったのかもしれません。


管理職だから、何でも一人でできるわけではない

以前の私は、管理職やリーダーというのは、

どうしても『自分が何とかしなければ』と考える場面が増えるのではないでしょうか。

もちろん、それは間違いではないと思います。

でも最近は、

自分が何とかしなければ、と、何でも一人で抱えることは違う

のではないか、と考えるようになりました。

わからないことがあれば、誰かに相談する。

うまくいかなかったことを振り返る。

自分の気持ちを整理する。

ときには、

「ちょっとしんどいです」

と言ってみる。

こういうことができる環境も、管理職にとって大切なのではないでしょうか。


「心理的安全性」は、部下だけのものなのか

最近、「心理的安全性」という言葉をよく耳にします。

職場で安心して意見を言える。

失敗を恐れずに相談できる。

わからないことを「わからない」と言える。

とても大切なことだと思います。

ただ、ふと疑問に思うことがあります。

「それって、部下だけに必要なものなのでしょうか?」

管理職にも、

「自分もわからない」

「ちょっと困っている」

「誰かに相談したい」

と言える場所があってもいいのではないでしょうか。

部下に心理的安全性を求めながら、管理職には「強くあれ」と求める。

もしそんな構造になっているとしたら、少し不思議な話です。


管理職を「育てる」だけでは足りない

組織では、

「管理職を育成しよう」

という話がよく出てきます。

マネジメント研修。

リーダーシップ研修。

評価者研修。

もちろん、こうした学びは大切です。

でも、研修を受けて能力が高まれば、それだけで管理職が元気に働き続けられるのでしょうか。

私は、少し違うような気がしています。

管理職本人の能力を高めることと同時に、

管理職が一人で抱え込まなくてもよい環境をつくる。

相談できる人がいる。

立ち止まって考える時間がある。

自分の仕事やキャリアについて考える機会がある。

そして、ときには組織の側から、

「あなた自身は、最近どうですか?」

と尋ねてもらえる。

そんな仕組みも、人を育てることの一部なのではないでしょうか。


支える人を支える

考えてみると、職場にはたくさんの「支える人」がいます。

管理職。

主任。

チームリーダー。

教育担当者。

ベテラン職員。

そして、家庭や地域の中にも、誰かの相談相手になっている人がいるでしょう。

こうした人たちがいるから、組織や人間関係は成り立っている。

だからこそ、

「支える人が、支えてもらえること」も大切なのではないか。

最近、そんなふうに思います。

人材育成というと、「その人の能力を高めること」に目が向きがちです。

でも、

「その人が自分らしく働き続けられる状態をつくること」

も、人を育てることの一つなのではないでしょうか。


最後に

「部下を支える管理職を、誰が支えるのか?」

今のところ、私はこの問いに明確な答えを持っているわけではありません。

ただ、一つ思うことがあります。

人を支える立場にいる人ほど、

「自分も支えてもらっていい」

ということが、もっと当たり前になってもいいのではないでしょうか。

誰かを支えるためには、自分自身が倒れないことも大切です。

そして、

一人で立ち続けることだけが「強さ」ではない。

誰かの力を借りながら、それでも人を支えていく。

そんな管理職のあり方があってもいいのではないかと思っています。

さて。

あなたの職場には、

「管理職を支える仕組み」

がありますか?

もしなければ、

「誰が管理職を支えるのか?」

という問いから、考えてみてもいいのかもしれません。

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