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Duolingo歴365日以上のわたしに、突然の実地試験がやってきた

仕事帰り、いつものスーパーに立ち寄る。

これから、空腹に耐えながらの夕飯作りが控えている。

(その前にお菓子をつまんでしまおうか……)

誘惑に負けそうになりながら、
クッキーの並ぶ棚前にいると、
突然、スマホを持った外国人に話しかけられた。

「I need cash. I have a credit card,
but I need cash.」

彼の持つスマホにも、Google先生翻訳の

「わたしは現金が必要です。
クレジットカードは持っています。
でも現金が必要です。」

との、不思議な日本語が並ぶ。

「え?」

意味は分かるけど……
カード持ってるならいいじゃん!
と思ってしまう。

彼は困惑した表情で
「cash」「cash」と何度も言ってくる。

え、現金がなんで必要なの?
そもそも、あなたが現金を必要としている理由は?
ここで支払うために現金が必要なの?

……頭のなかは、英語以前に
「日本語」ではてなマークだらけだ。

試しに

「You can pay by credit card here.」

ここはクレジットカードで払えますよ、と伝えてみる。

でも、まだ「cash」が続く。

だんだん言葉より、話の筋がわからなくなってきた。

「I understand the words,
but I don’t understand what you mean.」
(言葉はわかるけど、何を言いたいのかわかりません)

……ついに言ってまった。

彼の頼れる相棒・Google先生の翻訳は、

「自分がカードであなたが欲しいものを買う。
その代わり、その金額分の現金を自分ください。」
という、意味不明の文章を表示した。

(……いやいやいや。
そりゃ話の筋が分からないわけだわ)

と同時に、反射的に口から出たのは

「NO‼️‼️‼️」

かなり強めに言った。
しかも、2回も。

知らない人と、
そんな不思議な現金のやり取りはしたくない。

っていうか、する人はいるの?

いや……
もう少し理由を聞くべきだった?

その場を離れてから、
ちょっとだけ落ち込んだ。

わたしは1年以上、Duolingoを続けている。

そもそも始めたきっかけは、
以前コインランドリーで外国人の方に話しかけられ、
うまく答えられなかったこと。

その時の記事はこちら👇

あのとき悔しくて、
少しでも聞けるようになりたいと思った。

それなのに今日も、あまりにも意味がわからず
結局途中からChatGPTに頼ってしまった。

全然流ちょうには話せない。
単語はわかっても、うまく返せない。

「365日以上やって、これかあ……」

一瞬、そんな気持ちになった。

でも、ちょっと待った!

今日のわたし……
ちゃんと聞き取れていた。

全部ではない。
途中で何度も「はい?」と思った。
文章として完璧に理解できたわけではない。

それでも、

現金が必要だと言っていること。
カードの話をしていること。
ここで支払うための現金ではなさそうなこと。

そこまでは、自分の耳で拾えていた。

だからChatGPTに頼るときも、
「何がわからないのか」を日本語で伝えられた。

「ここはカードで払えますよ」と返してみたし、
最終的には相手の要求も理解できた。

そして、ちゃんと断った。
たった一言の
「NO‼️‼️‼️」だけど。

1年ちょっと前のわたしとは、少し違う。

爆速ではない。
むしろ、かなり遅速。

それでも、聞こえる言葉は増えていたし、
理解できる範囲も、少し広がっていた。

続けている最中は、
自分がどれくらい進んだのか案外わからない。

「まだできない」
「全然足りない」

そんなところばかり目につく。

でも今日、
突然やってきた実地試験みたいな会話で気づいた。

遅速でも、ちょっとくらいは積み上がっていた。

NO‼️‼️‼️しか言えなかったようで、
1年前よりずっと前に進んでいた。

それに、謎の要求をはっきり断って、自分を守った。

それで今日は、十分。

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