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「安全」は仕組みであり、組織文化である

先日、誰もが知る日本の大企業にて、基調講演をさせていただきました。
非公開のため社名は掲載できませんが、日本を代表する企業の皆さまに向けてお話しできたことを、大変嬉しく思います。

リアルとオンライン配信のハイブリッド型イベント

今回のテーマは、「安全をテーマにした組織づくり」でした。このテーマで話すのはかなり久しぶり。
安全という言葉は、とてもシンプルですが、実際には、これほど奥深く、組織の本質が表れるテーマもありません。

人はなぜ判断を誤るのか。
トラブルが起きたとき、社員はどう振る舞うべきなのか。
そして、そこから得られた教訓を、どのように組織に根付かせ、風化させずに、次の世代へと受け継いでいくのか。

今回の講演では、こうした問いを軸にお話しさせていただきました。
安全を守るうえで大切なのは、「気をつけましょう」と呼びかけることではありません。
もちろん注意や意識は大切ですが、人は常に完璧な注意も判断もできるわけではありません。
・焦りがある。
・慣れがある。
・思い込みがある。
・周囲への遠慮がある。
・「たぶん大丈夫だろう」という小さな油断がある。

こうした条件が重なったとき、普段ならしないはずの判断を、人はしてしまうことがあります。
だからこそ、安全な組織をつくるためには、個人の注意力だけに頼るのではなく、判断を誤りにくい仕組み、異変に気づける関係性、声を上げられる雰囲気、そしてトラブルから学び続ける文化が必要になります。

リアル事例には受講者の皆さんも真剣そのもの

今回の講演では、実際にリアルなトラブル事例があったこともあり、受講者の皆さまの表情は非常に真剣でした。
一般論としてではなく、ご自身の仕事、自身の職場、自身の組織に引き寄せながら聞いてくれていることが伝わってきました。

私自身も、机上の理論だけでなく、これまでに実体験してきたリアルな事例をもとに、できる限り具体的にお話しさせていただきました。

トラブルは、起きないに越したことはありません。
しかし、もし起きてしまったときに大切なのは、誰かを責めることではなく、そこから何を学び、次にどう活かすかです。

「なぜ起きたのか」
「なぜ止められなかったのか」
「同じことを繰り返さないために、何を変えるべきか」
「その教訓を、どうすれば組織の記憶として残せるのか」

この問いを持ち続ける組織は、強くなります。
そして、この問いを風化させない組織文化こそが、本当の意味での安全を支えていくのだと思います。

安全は、マニュアルだけで守られるものではありません。
安全は、現場の一人ひとりの判断、上司と部下の関係性、組織としての学習姿勢、そして日々の小さな行動の積み重ねによってつくられていきます。

今回の講演が、クライアント企業さまにとって、これからの安全文化をさらに強くしていく一助となれば幸いです。
貴重な機会をいただいたことに、心より感謝いたします。
今後のますますのご発展を、心より祈念いたします。

株式会社OGZA
代表取締役 坂本松昭


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