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ンジャメナ、いい街、旅気分

ンゴロンゴロを後にし、

俺は今、空の上にいる。


ンゴロンゴロ・クレーターを空の上から見下ろし、

昨夜のワンナイトLOVEを思い出す。


そう…

雲吞を差し入れしてくれた、
ご夫人との甘く、サバンナの灼熱のように熱い一夜。

昨晩、俺はライオンになった。


『俺は追われる身。お前の気持ちには答えられない...』


そう、書置きを残し、
まだ眠る彼女の頬骨部にキスをし、
ホテルを後にした。


さて、次の逃亡先に選んだのは...。


アフリカ、チャド共和国の首都。


【ンジャメナ】


この町は、俺の安住の地になるのか。


だが、俺は逃亡者だ。
安住など求めてはいけない。


『空港に着いたら、最初に何を食べよう。』

俺は『地球の歩き方』を片手に思いをはせる。


ブロシェット。
ダンベ。
ラ・ブーイ。

どれも美味そうだ。


「間もなく、当機はンジャメナ国際空港に到着いたします・・・」

ほうほう.…
ンジャメナ国立博物館。

チャドの歴史を知るには、ここを訪れるのがいいらしい。
楽しそうだな。

ンジャメナこくりつはくぶつかん。


……ん。


俺は素晴らしい、ンジャメナの街にすっかり心を奪われ、
本来の立場を忘れていた。

そう、

俺は逃亡者だ。

もう旅行気分は終わりだ。


俺は『地球の歩き方』を閉じた。

そして、立ち上がった。

もう観光客ではない。

逃亡者だ。




「お客様、着陸中は立ち上がらないでください!」

『あ、すいません』


あとがき


さてさて、俺には逮捕状が出ているらしいので、
ひたすら『ん』を持って逃げる。

誰に頼まれた訳でもないが、

ひたすら逃げる。


ありがたいことに、コメント欄で逃亡の協力者が現れた。

「ンジャメナ!」

そう、暗号が送られてきた。
彼女に危険が及ぶかもしれないから、名は伏せておく。

尾崎よりも豊かな感受性を持ったメスだ。
とだけ言っておく。


なので今回はンジャメナの街からこのエッセイをお送りする。


ンジャメナよいとこ、一度はおいで。

ちょいなちょいな。


~ンジャメナより、愛をこめて~


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