見出し画像

ビーズ×クロスステッチ ユニコーン

2026年7月制作。

先日、クロスステッチを始めた。

クロスステッチには専用の布が要るというので、なんとなく気になりつつも躊躇していた。
100均で布が買えたおかげで、はじめの一歩を踏み出せた。

※はじめてのクロスステッチの話はこちら。




クロスステッチで思い出した本がある。

『ロイアル ビーズワーク』聖光院有彩(雄鶏社)

イギリス王室ゆかりの手工芸品からインスピレーションを得た、古くて新しいビーズ作品の本。初心者向けの作品から手の込んだ大作まで、すべての作品の作り方が解説されていて、編み物や刺繍、ワイヤー、ビーズステッチなど、様々な技法のビーズワークを通じて英国の伝統文化に触れることができる。

本を入手した頃の自分は手芸の知識も経験も乏しく、どれも作れそうになかった。作品集として時々開いて鑑賞してきた。そのうちに作れる技術を得てもなお、憧れつつ眺めるだけで満足していた。

クロスステッチとビーズを組み合わせた作品がいくつか載っている。
そのなかで一番気になっていたのが、ユニコーンの額飾り。

図案だけでなく、クロスステッチの刺し方も仕立て方も説明されている。
しかし布の種類がわからなかった。本の表記通りに材料を揃えないと作れないものなのか。入手できないものを別のもので代用してもいいのか。クロスステッチをやったことがないと、見当がつかないのだった。



アイーダ14カウント(10cmに55目)

100均での邂逅をきっかけに、クロスステッチについて少し知ることができた。資材をどう置き換えれば作れるか、考えられるだけの知恵がついた。

長年気になっていた作品、初めて、作れそうだと思った。

作品集として眺めるのも良いけれど、実際に手を動かしてこそ学べることもあるはず。
元の作品の雰囲気を変えないように気を付けつつ、無理なく入手できる範囲で材料を揃えた。



中心から刺し始める

この布は本の作品よりも目が細かい。練習に使った100均の布でも作れそうだったけれど、使いたいビーズの大きさに合わせてこちらを選んだ。
目が細かいぶん、刺繍の仕上がりサイズは本の作品より小さくなる。



ユニコーンの姿が見えてきた

たのしい。「ハーフクロスステッチ」という、クロスステッチと言いつつクロスしないステッチでビーズを留めるので、さくさく刺せる。



背景は刺繍糸で

ビーズを刺し終えたら、刺繍糸で背景を埋める。
持っている糸のなかから選んだら、本の作品よりも濃い緑になった。白いユニコーンがより際立つ。


刺繍に気を取られて忘れていた。
この作品は「額飾り」なので、フレームが要る。

フレームはL版サイズを用意した。既成品のフレームで刺繍の仕上がり予定サイズに一番近いのがL版だった。が、刺繍のほうが少し小さい。
刺繍もL版サイズにするべく、背景を拡張した。

無事に刺し終わり。
裏に厚紙を当てて、布の端を折り返して固定した。




完成。
「王家の紋章」という作品のひとつ、ユニコーンの額飾り。



王冠を纏う高貴な一角獣の姿を、ガラスビーズのきらめきで象っている。
軽やかな蹄の音が聞こえてきそうな躍動感に心惹かれた。実際に刺してみると、この繊細な絵柄が少ない色数で表現されていることに驚いた。
色数が少ないおかげで、クロスステッチの経験が浅い自分も間違えずに刺すことができた。技術的には下手だけど。長年気になっていた作品だけに、感慨深い。



見る角度によって顔の表情が変わる気がする

そして思っていた以上に、作るのがたのしかった。
ビーズや刺繍糸を選ぶのも、広大な背景をひたすら緑で埋めるのも、どうやってフレームに収めようかと試行錯誤するのも。

ビーズの一部は廃盤になってしまっていた。国内のメーカーだからいつでも入手できるはずと油断していた。本が刊行された頃すぐに作っていれば…とは今更。
それでも、元の作品の雰囲気からかけ離れてはいないと思う。

フレームもまた作品の一部。
リメイクする前提で、100均で購入した。
色を塗り替えただけでなく、厚みのある刺繍パネルを収められるようひと手間加えた。
その話は、次回。



※ついでにこちらもどうぞ。




いいなと思ったら応援しよう!