自己理解で必要だったのは、「自分を知ること」ではありませんでした。
「自己理解はできているのに、なぜこんなに苦しいんだろう。」
そう思ったことはありませんか。
実は、多くの人が
「自分を知ること」と「自分を理解すること」を混同しています。
HSPを知った。
MBTIも調べた。
自己分析もした。
心理学も学んだ。
「自分のことが少し分かってきた」
そう思えたのに、
日常へ戻るとまた同じように
自分を責めてしまう。
失敗すると必要以上に落ち込む。休んでいるだけで罪悪感がある。人の反応が気になって安心できない。
もしあなたにも
そんな経験があるなら、
それは自己理解が足りなかったからではありません。
私自身も長い間、
「もっと自分を知れば生きやすくなる」と信じていました。
でも今振り返ると、
苦しさが消えなかった理由は
別のところにありました。
私は、
自分の特徴は知ろうとしていましたが、
自分を理解しようとはしていなかったのです。
私たちは
「自己理解」
という言葉を聞くと、
自分の性格や特徴を知ることだと思いがちです。
「私は完璧主義です」
「私はHSPです」
「私は人に気を遣うタイプです」
こうしたことを知るのは、とても大切です。
実際、私も
「自分がおかしかったわけじゃない」と思えたことで救われました。
「生きづらさには理由があったんだ」
そう思えた瞬間、
肩の力が少し抜けたことを覚えています。
だから私は、
HSPやMBTI、
自己分析を否定したいわけではありません。
問題は、その先でした。
例えば、
「私は完璧主義です」
という理解だけでは、
本当の苦しさには届きません。
本当に知りたいのは、
なぜ、完璧でいようとするしかなかったのか。
ということだからです。
失敗したら価値がなくなる気がした。
期待に応えられなかったら見捨てられる気がした。
頑張っていない自分では認めてもらえない気がした。
もし、
そんな感覚が心のどこかにあるなら、
完璧主義は性格ではなく、
自分を守る方法だったのかもしれません。
人に気を遣うことも同じです。
「もっと自分の意見を言えばいい」
そう言われても苦しい人がいます。
なぜなら、
その人にとって人に合わせることは、
単なる癖ではなく、
生き延びるための方法だった可能性があるからです。
嫌われないため。
居場所を失わないため。
安心を失わないため。
その人は、
そうすることで自分を守ってきたのです。
ここで私は、
大きな勘違いをしていたことに気づきました。
私は長い間、
「自分を知ること」と
「自分を理解すること」
を同じ意味だと思っていました。
でも、
本当は違いました。
自分を知ることは、
「私はこういう人間です」
と特徴を知ることです。
一方、
自分を理解することは、
「なぜ私は、その生き方を選ばざるを得なかったのか」
を知ることです。
この違いは、
とても大きい。
特徴だけを見ると、
人はそれを変えようとします。
「完璧主義をやめよう」
「人の目を気にしないようにしよう」
「もっと自分らしく生きよう」
でも、
その生き方には
理由
があります。
理由を理解しないまま変えようとすると、
自分を責めることが増えてしまいます。
私は
「ありのままの自分」
という言葉にも
違和感を持つようになりました。
「本当の自分らしく生きよう」
「ありのままの自分を受け入れよう」
もちろん、
この言葉に救われる人もいます。
でも私は、ある疑問が残りました。
ありのままの自分って、どこにいるんだろう。
もし本当の自分が、
今の自分とは別の場所にいるのだとしたら、
今まで苦しみながら生きてきた私は何だったのでしょうか。
人の顔色を見てきた自分。
頑張り続けてきた自分。
我慢してきた自分。
それは「偽物」だったのでしょうか。
私は違うと思います。
それも間違いなく、自分です。
その頃の自分には、そうする理由があった。
その方法でしか、自分を守れなかった。
だから、否定されるべき存在ではありません。
苦しさを変えるために必要なのは、
新しい自分になることではありません。
今までの自分を理解することです。
「私は弱いから」ではなく、
「私は、そうならざるを得ない理由を持っていた」
そう思えるようになることです。
すると、少しずつ見え方が変わります。
「また自分を責めてしまった」ではなく、
「今、不安なんだな」
と思えるようになる。
「なんで私はこんな性格なんだろう」ではなく、
「私はこうやって自分を守ってきたんだな」
と思えるようになる。
これは前向きになることとは違います。
無理やり自分を好きになることでもありません。
もっと静かな変化です。
どんな感情が出てきても、
どんな過去があっても、
「この自分と一緒に生きていこう」
と思える感覚です。
だから私は、
「自分らしく生きよう」という前に、
もっと大切なことがあると思っています。
それは、
自分を裏切らずに生きられること。
苦しかった自分にも理由があった。
頑張り続けた自分にも意味があった。
そう理解できたとき、
人は初めて未来を見ることができます。
自分らしさは、
どこかに隠れているものではありません。
今までの自分を切り捨てた先にあるものでもありません。
苦しみながら生きてきた自分を理解し、
その自分を置き去りにしないこと。
その積み重ねの中で、
少しずつ育っていくものです。
もし今、
「自己理解を続けているのに苦しい」と感じているなら。
あなたに足りないのは、
もっと自分を知ることではないのかもしれません。
必要なのは、
なぜ、その生き方をするしかなかったのか。
その理由を理解することです。
そこから初めて、
本当の意味で「自分との関係」は変わり始めます。
その変化こそが
あなたの心の中に、確固たる
自己受容と自己肯定を作ることができます。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
追伸
仕事はできている。
生活もできている。
周りからは「真面目だね」「ちゃんとしているね」と言われる。
それなのに、
「普通に生きているだけなのに、なぜかずっと疲れている」そんな感覚を抱えているなら。
あなたに必要なのは、
もっと頑張ることでも、
もっと前向きになることでも、
新しい自分になることでもないのかもしれません。
必要なのは、
「なぜ、自分はそう生きるしかなかったのか」
その理由を知ることです。
私は長い間、
HSPやAC、MBTI、自己理解など、たくさんのことを学びました。
そのどれも無駄ではありませんでした。
でも、本当に苦しさが変わり始めたのは、
「私はこういう人間なんだ」と特徴を知ったときではなく、
「だから私は、そう生きるしかなかったんだ」と、
自分の人生を理解できたときでした。
あなたが悪いから苦しいのではありません。
あなたの人生には、
そうならざるを得なかった理由があります。
私が作った「心のタイプ診断」は、
あなたを分類したり、
ラベルを貼ったりするための診断ではありません。
あなたが
どんな方法で自分を守りながら生きてきたのか
を理解するための入口です。
もしこの記事を読んで、
「もしかしたら、自分にも理由があるのかもしれない」
そう感じたなら、
その最初の一歩として、
診断を受けてみてください。
きっと、
「自分を責める」から「自分を理解する」へ視点が
変わるきっかけになるはずです。
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